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モモは柔らかいの、硬いの どちらがお好み?

KILO808
公開日:2020.6.11

こんにちは、KILO804です。夏のフルーツが店頭を賑わすようになりました。待ってました! モモ。ひときわウットリする香りを醸し出しています。うまくいかない仕事上の悩みや、バッドチューニングな日々のやりとりで生えてきたココロの棘。モモの甘く高貴な香りをかぐだけで、邪悪な棘がホロホロと抜けていき、ピュアな自分に戻れる感じがするのは、私だけでしょうか。軽く握ると、ふわっと発つ香りは、嫌いな人はいないはず。

今回は、いつもお世話になっている果物屋さん「むさしや」の飯島さんのおすすめを聞かずに、モモで勝負です。「飯島さん、モモ下さい。モモ!」

ヒゲの数だけ粒がある 鮮度が命のトウモロコシ

「KILOさん、トウモロコシ、今日仕入れてきたのよ」

「え? いやいやモモなんですよ。今日は」

「6月上旬の大田市場のトウモロコシは、宮崎産が終わって山梨県産が最盛期を迎えてるかな。『ゴールドラッシュ』が出回ってるね」

蒸したトウモロコシ『ゴールドラッシュ』と、皮をむく前の状態。取材時は6月9日で、宮崎県産が終わって、山梨県産が最盛期。2Lで一箱約12本入りで市場価格2,000円。ちなみに、飯島さんが、高くて仕入れられないという『甘々娘』という品種のトウモロコシは同等級で2,800~3,000円するとか。たべてみたい!

「甘ーいにおいが食欲をそそりますね。粒も充実していて、美味しそう。景気の良い名前ですね。黄色い粒なんだ。昔、バイカラーとか白い粒のトウモロコシが出回りましたよね。今は黄色一色に回帰してるんだ」

「バイカラー品種は今でも出回ってるよ。この『ゴールドラッシュ』は先端までびっしりと実がのっていて、味も良い事が多いですね」

「市場価値を左右するトウモロコシの先端不稔対策は重要課題ですからね」

ヒゲの数だけ種がついているんですって。数えませんけどね。ヒゲが黒くなってないと種が充実していないことが多いので、まず見るのはヒゲの色なんだそうです。
ヒゲに続いて、先端まで種が充実しているかチェックするそうです。先端が稔っていないと、全体的に上手にできていないと判断できるそうです。

「KILOさんはトウモロコシを茹でてない? うちは蒸してるんだ。蒸した方が美味しいと思うんだ。茹でるとどうしても旨味や甘みが溶け出して、水っぽいていうか」

「えぇ、気にしすぎじゃない? 蒸し器、僕の家にはないなぁ。蒸し器がある家庭って減ってるんじゃないかな。電子レンジ用の蒸し器があるみたいだから、今度試してみるよ。トウモロコシも良いけど、今日はモモなの。モモください!」

鳥取県倉吉の特大スイカがでーんと店先に。果肉が緻密でしゃりしゃりとした食感が売り。ちょっと高くて買えないけど、たべてみたいスイカです。

モモの出荷時期は約2ヶ月 その間に品種は10種も変わる

「じゃあ、今回のモモは『日川白鳳』と『白鳳』を食べ比べてみて。『日川白鳳』はちょっと硬めかな。『白鳳』は果汁たっぷりで満足度でいうと、こちらが勝つかな」

「6月上旬から、いろいろな品種が同時に出荷されるんですね」

『白鳳』が1パック2個入り1,450円、『日川白鳳』は1パック2個入りで650円でした。値段が培近く違います。後で判明しますが、ジューシーなところと糖度で『白鳳』が圧倒します。この値段に納得しました。

「6月から8月までの2ヶ月間で、店頭に並ぶモモの品種が10から12品種もかわるからね。香り、色、硬さ、果汁の量、いろいろと楽しめるのがモモの良いところかな。早生から中生の『はなよめ』、『ちよひめ』、『日川白鳳』、『加納岩』、『白鳳』のいわゆる『白鳳系』が出荷された後、『白桃系』の晩生品種『浅間白桃』や『長沢白鳳』、『あかつき』、『川中島白桃』、『まどか』と変わって出荷されるんだ」

「これだけ多品種を出荷する産地も大変ですね。想像だけど、2ヶ月間出荷を続けるために、意図的に品種を分散して栽培しているんだろうな」

衝撃の糖度16度 『白鳳』はモモの横綱だ!

桃の皮を沸騰したお湯につけて、ツルンと向こうとしたんですが、軽く揉んだら皮がズルっと向け始めたので、そのままむいてみました。飯島さんは「モモは皮をむかずに食べるよ」と言っていましたが、産毛が口当たりを悪くするのではと考え、今回はむきます。

品種『日川白鳳』の皮をむきました。『白鳳』よりも薄いけど、実が崩れずむきやすい。
右が『白鳳』、左が『日川白鳳』。ジューシーな分、『白鳳』は実が崩れてしまいます。皮をむかないで食べた方が美味しく頂けるのでしょうか。次回、トライしてみます。

まずは『日川白鳳』から。赤い色が乗っていていかにも美味しそうです。持ってみた感じは硬くて、しっかりとしている感じ。重さは1個あたり156g。可食率は皮が薄く種も小さかったせいか91.6%と高いです。糖度は約10度でした。果汁はほどほどですが、歯ごたえがしっかりとあって、長男曰く「充実していて美味しい。硬さは気にならない」とのこと。

『日川白桃』。日川高校はラグビーの強豪校なので、『硬い』イメージと合っている様な気がするのは、僕だけですね。
パッケージ裏面には「エコファーマー」についての記述が。環境問題に積極的に取り組んでいる姿勢は賞賛に値します。僕も、エコファーマーの印をみつけたら、積極的に選ぶようにします。

つづいて『白鳳』。飯島さんのお店では、あまり赤くなっていないものを仕入れているそう。赤くなっているだけで高くついてしまうので、味が同じならリーズナブルな方をお客さんに提供したいという思いからだそうです。持ってみた感じは、ちょっと握ると痕がつきそうな柔らかさで、取扱注意です。

重さは1個あたり256g、可食率は、『日川白鳳』よりも種が大きかったせいか84.4%でした。糖度計をのぞいてびっくりしました。糖度が16度もありました。部位によってはもっとよいスコアが出るのではないでしょうか。

長男曰く「ジューシーで甘さもガツンと来てとても美味しい。柔らかすぎず食べ応えもある。繊維っぽさも感じない。これは本当に美味しい」ということでした。

今のところ、私の中ではモモの横綱は『白鳳』です。香りがたまりません。いつまででもかいでいたい。

山梨県の方は硬いモモを食べるとTV番組で知ってから、果物の好みも県民性があるんだなと意識するようになりました。「東京の人が柔らかいモモを食べてくれて助かってる」という言葉に、苦笑いしながらも、食物ロスがない食の嗜好の分布・棲み分けがなんともほほえましく感じました。

出てきた種をみてみると、ずいぶん色が違うんですね。繊維質のものをもっと洗浄すれば同じ色になるのでしょうか。

可食率も高く、糖度も高い。モモ『白鳳』は横綱級のおいしさです。これからの夏に向けて沢山食べたい果物です。

次回、KILOのブログは7月14日ごろです。

 

追伸

9月の台風シーズンを迎える準備として、高い庭木の整枝をしております。はしごを掛けなければならない木はプロにお任せ。給付金はすべて庭の手入れに消えそう(苦笑。

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