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接ぎ木テープ

公開日:2020.7.2 更新日: 2020.5.15

接ぎ木をしたときに、密着させた穂木と台木を結束すると同時に、接ぎ木面の乾燥を防止するために、接ぎ目の上から巻きつける合成樹脂製のフィルムテープを接ぎ木テープと言う。

テープには2つの種類があり、手先で伸ばしながら巻き締めると、自己粘着性を発現して固着する型と、粘着性がなく伸びが小さいので、巻き締め後は結わえて固着する型とである。

自己粘着性のテープはエチレン系とスチレン系の高分子化合物にパラフィンワックスを混合した合成樹脂で、プラスチックとゴムの両方の性能を持つ(「メデール」、「パラフィルム」などの商品名で流通)。薄く延ばしたテープで穂木を巻くと乾燥を防ぎ、接ぎろうのろうづけと同じ効果を果たす。接ぎ穂の芽はテープを破って発芽するので、テープの取り外しは不要となる。

後者の巻き締めテープには低密度ポリエチレンや軟質塩化ビニルのフィルムが使われる(「シバールテープ」、「接ぎ木テープ」などの商品名で流通)。巻き締めた最後を一重で結んで固着させる。

穂木と台木の結束用の巻き締め材には天然素材の打ちわら、ラフィア(ラフィアヤシ葉の繊維)、ゴムなども用いられてきた。打ちわらとは、打ち水したわらから葉鞘を取り、横槌で叩いて柔軟で腰を強くしたわらを言う。打ちわらはマツ類の接ぎ木苗生産でよく使われる。活着して穂木が生育する頃には、結束材のわらは自然に腐って解ける。

 

『農耕と園藝』2012年5月号より転載

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