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ブリックス(Brix)

公開日:2020.9.24 更新日: 2021.4.20

液中に溶けている物質可溶性固形物と言い、その濃度を光の屈折を利用して測定するとき、表示する値ブリックス(Brix)と言う。
値はしょ糖(砂糖)を水に溶かしたときの重量%を基準にして、目盛り、単位は%または度である。例えばBrix10%とは、水100gの中に10gのしょ糖が溶けている液である。

あらゆる溶液の濃度表示にBrixを使うが、呼び名は発案者の名前に由来する。

光は溶液を透過するときに屈折するが、その屈折率は溶液の濃度に比例する。屈折率は屈折計を用いて、液温20℃、液層0.1㎜の条件で測定する。

手持式屈折計では数滴のサンプルを試料板のプリズムプレートに落としてガラス板で押さえ、レンズを覗いて読み取る。
果汁やジャムなどの可溶性固形分を測る場合糖度計スープやたれなどの場合濃度計と呼ぶ。

アルコール溶液の糖度はBrixでは正確に表示しないので、溶液の比重からしょ糖濃度に換算したサッカロメーターや比重計を使う。

植物汁液のBrixは可溶性固形物含量を示すので、糖類以外に塩類、蛋白質、酸なども総合された濃度を示すが、糖の割合が多いことから普通は糖度と呼んでいる。

野菜や果実の糖度は収穫される季節、環境、品種などで変動するが、一般的な値をBrixで示すと、
イチゴ9%
リンゴ13%
カキ16%
ブドウ18%
ミカン11%
メロン15%
スイカ11%
キュウリ6%
トマト6%
キャベツ4%前後 である。

 

『農耕と園藝』2011年5月号より転載

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