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鮮度保持フィルム

公開日:2020.10.22

青果物の鮮度を保持する目的で使用する包装資材のフィルム類を総称し、鮮度保持フィルムと言う。鮮度保持の目的が萎れ防止や通気性の向上にあるものと、包装内のガス濃度を制御して呼吸抑制を図るものに分けられる。

後者を主目的にした包装をMA(Modified Atomosphere)包装と言う。青果物包装にはポリエチレン、ポリプロピレン(OPP)フィルムが選ばれ、水滴で曇らない防曇性と透明性に優れるOPPの利用が多い。

青果物を密閉した包装内では、酸素の低下と炭酸ガスの上昇が過度になり、好気呼吸から嫌気呼吸に変わり、エタノールなどの異臭を生成し、無包装よりも逆に鮮度低下を招く。そのため、フィルムに孔を開けて通気性を改善する。孔が大きいと通気性の向上を、微細孔では袋内ガスの透過性が制御されMA効果を得る。

有孔フィルム:直径約5mmのパンチホールを持つ。蒸散を抑制し萎れ防止を目的に、キュウリ、ピーマンに使用する。

針孔フィルム:ガス害を回避するため針で穿孔する。

微細孔フィルム:30〜100μmの目に見えない小孔をレーザー光線で開ける。青果物の呼吸量の大小で細孔の大きさと数を調整し、MA効果を得る。

パーシャルシール包装:青果物をフィルムで機械包装する際に、溶着する部分に一定間隔でシールをしない部分を残し、その結果生じる微細な空隙でガス透過性を調整する。MA効果を得る。

 

『農耕と園藝』2006年3月号より転載

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