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反射光利用による病害虫防除

公開日:2020.11.5

昼間の活動昆虫の中には、近紫外域を含む強い反射光を忌避する習性があることを利用して、銀白色のマルチングの反射光によって害虫の飛来防止・被害軽減を図る防除法を反射光利用による病害虫防除という。光を用いて行う物理的防除の1つである。

昆虫の種類により反射光への行動が異なり、アブラムシ類は忌避、アザミウマ類は方向音痴になり行動が混乱すると推測されている。

反射光による防虫効果が確認されている害虫にはアブラムシ、アザミウマ類、キスジノミハムシ、ウリハムシ、シロシタヨトウ、ウラナミシジミなどがある。しかし忌避効果と逆の誘引効果になる種類にコナガ、モンシロチョウ、ハスモンヨトウなどがある。

マルチング資材の全面で光を反射させると、地温の上昇効果が小さく、資材費も高くなるなどの欠点があり、これを補うために銀色の反射帯を縞状にし、地色を透明、黒、緑にした反射マルチ資材が作られている。

また反射テープにして空間に設置し、銀白色マルチの反射率が低下した時の補助手段にされる。反射率の高い銀白色のマルチングで防虫効果が大であるが、有翅虫の飛来を完全に防ぐことはできない。被覆面積が少ない場合や、作物の茎葉が繁茂してくると、反射が小さくなり忌避効果が低下する。

防虫効果の高い作物には、葉菜類とトマト、サヤエンドウ、イチゴ(親株)、キュウリがある。

 

『農耕と園藝』2006年5月号より転載

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