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偽球茎

公開日:2021.1.7

地下茎が塊状ないし球状に肥大したものを、塊茎および球茎と言う。これがラン科植物では地上茎でも同様に肥大することから、特に偽球茎と言う。あるいは単にバルブとも呼ぶ。デンドロビウムのように茎が肥大したものでは多肉茎と言うべきであるが、これも偽球茎と呼んでいる。

偽球茎の機能は塊茎と同じであり、養分の貯蔵庫として働き、数年間にわたって機能する場合が多い。偽球茎が地下にあれば地下茎の肥大であるから球茎と呼んでも良いが、地表に出ていると緑色で多肉となり、球茎状を呈することから、偽球茎と呼ばれる。

偽球茎はムギランのように1節間が肥大したものもあるが、多くの種では数節間からなる。前者は1つの普通葉を出して退化し、あたかも葉柄が肥大したように見えるが、多くの種では数葉を展開する。

普通葉の葉柄基部には離層があり、やがて落葉するが、その後は偽球茎だけが数珠玉状に残る。落葉しても偽球茎は枯れるまでは除去しない。充実した偽球茎を作ることが栽培管理の指標になる。

地下に偽球茎を形成するものには、シラン、エビネ、シュンラン、カンラン、スルガランなどの東洋ラン、地上に偽球茎を形成するものにオサラン、ムギラン、ジガバチソウなどの自生ランや、洋ランのカトレヤ、シンビジウム、エピデンドラム、ミルトニア、オンシジウム、ソフロニティス、リカステ、レリアなどがある。

 

 

 

『農耕と園藝』2003年1月号より転載

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