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バイオタイプ

公開日:2021.4.1 更新日: 2021.3.25

生物の分類は、形態などの外見上の違いによって個体群を種や変種と決定する。
分類では同一種に属しているが、遺伝子型や薬剤感受性などの生物学的性質が異なる系統の個体群が存在する場合に、これらの系統を「バイオタイプ」または生物型という。

1つの種は多数のバイオタイプから構成されるのが通常であり、バイオタイプはその種の中での最小個体群であって、その構成個体は同一の遺伝子型をもつ。変種とするまでには至らない変異の範囲内にある個体群である。薬剤耐性の感受性が異なる病害虫および寄主植物への寄生性の変化した病原菌などは、バイオタイプとして出現する場合が多く、これらのバイオタイプは利便性から呼び名が付いている。

殺虫剤抵抗性害虫は、同一薬剤の連用で殺虫剤の効果が低い生物型が出現したものであり、コナガ、アブラムシ類、ハダニ類などで見出されている。タバココナジラミの生物型は、バイオタイプA、バイオタイプBのようにアルファベット付きで呼ぶ。タイプBはシルバーリーフコナジラミともいう。また、タイプQは薬剤抵抗性が高い。

病原菌の病原性が宿主品種によって異なる菌系が存在する場合に、このバイオタイプをレースまたは系統(ストレイン)と呼ぶ。レースには番号を付し、同じ番号の抵抗性遺伝子をもつ作物品種を侵すタイプとして、レース1、レース2などと命名される。品種側は、レース1に罹病性であるとか、抵抗性であると表示される。

 

『農耕と園藝』2008年7月号より転載

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