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有限花序と無限花序

公開日:2021.7.8 更新日: 2021.7.20

枝上における花の配列状態を花序といい、開花の順序をもとにして有限花序無限花序とに大別される。

有限花序は最後に形成された枝先の花から咲き始めて、枝の基部に向かって咲くもので、上から見ると中心部から外側に向かって咲くので遠心花序ともいう。無限花序は花が茎の先端に生じず下方の葉腋に生じて、早く形成された花から咲き始め、順を追って枝の上方に及ぶもので、上から見ると外側から中心に向かって開花するように見えるので求心花序ともいう。

有限花序には、分枝の形状から次のようなものがある。

多散花序 花柄が1節から3つ以上出るもの(ニシキソウ科)。

岐散花序 花柄が1節から2つ対生するもので、二枝集散花序ともいう(セキチク科)。

単散花序 1節に1つの花がつくもので、この中にはさらに花柄が互いに屈曲する互散花序(グラジオラス)、花柄が一方に曲がっていく巻散花序(ワスレナグサ)、かたつむり状花序(ヤブカンゾウ)や扇状花序(フリージア)がある。

無限花序には、分枝の形状からは次のようなものがある。

総状花序 花柄をもつ花が軸の周りにらせん状につく(マメ科、トサミズキ科)。

散房花序 総状に似るが下方の花の花柄が長く、花がほぼ同一面状にくる(アジサイ・アブラナ)。

穂状花序 花柄がないか短くて軸に密着する(イネ科・オオバコ科)。

散形花序 茎の頂端に花が放散する(セリ・ニンジン)。

頭状花序 茎の頂端がふくれて、その上に多数の花が配列する(キク科)。

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