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植物の病害抵抗性

公開日:2021.9.2 更新日: 2021.7.20

植物細胞内へ病原微生物が侵入して感染し、その宿主植物が発病する場合を罹病性といい、発病や症状の拡大を抑える場合は抵抗性という。「植物の病害抵抗性」には、病原菌の感染を阻止または少なくする感染阻止型と、病原菌の増殖を抑える増殖抑制型とがある。

感染阻止型に、細胞の過敏感反応死がある。病原菌が侵入した抵抗性植物の細胞と、その隣接周辺細胞が急激に細胞死を起こす現象を過敏感反応死または過敏感死といい、その結果、細胞の内容物の凝縮・酸化・重合反応が起きて褐色斑ができる。この反応で侵入した病原菌が局所的に抑えられると同時に、まだ感染していない健全な部分にも抵抗性が発現し、個体全体が代謝的に次の感染に対して強い抵抗性を示すようになる。この型の抵抗性は病原微生物の新レースが発生しない限り発病を許さないので、真正抵抗性とも呼ばれる。抵抗性は少数の遺伝子に支配される。

増殖抑制型では、病原菌の増殖を量的に制限して抵抗性を示す。この抵抗性は病害発生を完全には阻止しないので、幼苗期の接種検定では抵抗性が不明で、圃場栽培において罹病性品種と比較して初めて発病程度が軽度と認識されることから圃場抵抗性とも呼ばれる。病斑の発現までに関係する各種要因に対して抑制効果が働いて、総合結果として病原体の増殖抑制を示すと考えられ、各種要因に関与する多くの微動遺伝子の支配を受けている。

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