農耕と園藝 online カルチべ

生産から流通まで、
農家によりそうWEBサイト

お役立ちリンク集~カルチペディア~
なるほど園芸用語

人工土壌

公開日:2021.11.11

集約栽培の行われる花き栽培では堆厩肥の不足、多量の化学肥料の使用などにより、土壌の老朽化を招くことがある。そこで、自然の土壌ではなく人工の土壌を使って栽培することがある。理想的な人工土壌は病虫害の心配がなく、取り扱いが便利で、反復使用のできるものが望まれる。現在使われている主な人工土壌は、パーライトとバーミキュライトである。

パーライトは火成岩の一種である真珠岩を適当な大きさに粉砕し、760~1240℃で加熱し製造したものである。粒の大きさはいろいろなものが得られる。粒子の表面はガラス質で覆われ、中に気泡をもち、砂の重さの5分の1ぐらいになる。加熱処理されているため無菌であり、また保水力が強く排水も良好で、pHは7.0~6.5で、使用中も変化しない性質をもっている。単用では挿し床・播種床として、砂や土壌と混用すれば、土壌の物理性を改善して通気性を増し、野菜の育苗用床土、花きの鉢物用土、芝生植え付けに使われる。

バーミキュライトは蛭石という、主として黒雲母の風化したものを1093℃で焼成したものである。わが国では黄金砂とも呼ばれている。非常に軽く、水をよく吸収し、固結せず熱の伝導も少ないという性質をもつ。パーライトと同様に高温処理されているので、病虫害の心配がなく挿し床用・播種床用として使われる。鹿沼土・川砂との混用でよい結果が得られる。これら人工土壌は肥料分がないので十分な施肥が必要である。

この記事をシェア