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新品種発表会

2022年秋季 タキイ研究農場見学会リポート【メロン編】

公開日:2022.12.30

2022年11月17日に滋賀県湖南市にあるタキイ種苗(株)研究農場にて、タキイ研究農場見学会が開催された。本会では、同社の野菜品種や花き品種を展示し、実際の立毛の様子を観察しながら、品種の特徴などの説明を聞くことができた。また、実際の栽培のヒントを同社のブリーダーや営業担当者と検討している場面も見られた。本誌では品目別に分けてお伝えする。今回はメロン編。

赤肉メロン レノンシリーズ

レノンシリーズは、種回りが少なく、皮のギリギリまで果肉が厚く可食部が多い。また糖度が高く食味が良好である。あっさりとした甘みで、メロン特有のカロテン臭がなく、「このメロンなら食べられる」という消費者の声もあったそうだ。

うるみにくく、日持ち、棚持ちが良好で量販店での取り扱いも期待できる。ネットが太く盛り上がり、美しい形状で、外観が優れている。

2000年から育種を開始し約20年の年月を積み上げて作り上げたメロン品種。とくに、今までメロン栽培をあきらめ主要因だったつる割病に対する耐病性がある。また、接ぎ木なしで生産者が自ら育苗して作ることができる大きなメリットも有している品種だ。

レノンスター NEW

2022年新発売品種。つる割病とえそ斑点病に強く、自根での栽培が可能。また、草勢が強く、過日の肥大も良好。高温気の栽培にも適しており、幅広い作型に対応できる。

2022年秋季タキイ見学会配布資料より転載。

 

カット時のドリップが少なく、カット販売にも向いている。2022年秋季タキイ見学会配布資料より転載。
レノンシリーズ 4品種の作型。2022年秋季タキイ見学会配布資料より転載。

 

取材協力/タキイ種苗(株)広報出版部

取材/御園英伸

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