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劣化したコンクリート水路の補修具合を確かめる試験方法を改良

公開日:2023.2.20

コンクリート製の水路は長期間使用することで、表面が徐々に劣化いきます。劣化した水路表面を補修するため、セメントモルタルなどの補修材を塗りつける「表面被覆工法」が施されていますが、確実に補修するには補修材をコンクリート表面にしっかり付着させなければなりません。

イラスト/坂木浩子

そのため補修を終えたコンクリート水路で補修材が付着しているかどうかを確かめる試験が実施されており、これまでの方法では、補修材の表面に正方形の鋼製ジグを貼り付けた後、コンクリートカッターでジグの周囲に切込みを入れて、補修材を引き剥がす試験が行われてきました。ただし、この方法では作業者の熟練度が補修材がしっかり付着しているかどうかの評価に影響するため、農研機構、鳥取大学、サンコーテクノ株式会社の共同研究グループは作業者の熟練度が影響しない試験方法の開発に取り組みました。

手順や道具を工夫することにより、従来方法とほとんど同じ試験装置を使いながら、(1)任意の深さで切込みを入れられる、(2)ジグ失着時の仮固定が確実にできる、(3)試験後の補修が簡単できれいに仕上がる、(4)水中でも実施できる……などのメリットが得られるようになり、試験の確実性も大幅に向上しました。試験方法の詳細はサンコーテクノ株式会社のウェブサイトで紹介しています。

文/斉藤勝司

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