HOME 読みもの アグリニュース 劣化したコンクリート水路の補修具合を確かめる試験方法を改良 アグリニュース 劣化したコンクリート水路の補修具合を確かめる試験方法を改良 公開日:2023.2.20 コンクリート製の水路は長期間使用することで、表面が徐々に劣化いきます。劣化した水路表面を補修するため、セメントモルタルなどの補修材を塗りつける「表面被覆工法」が施されていますが、確実に補修するには補修材をコンクリート表面にしっかり付着させなければなりません。 イラスト/坂木浩子 そのため補修を終えたコンクリート水路で補修材が付着しているかどうかを確かめる試験が実施されており、これまでの方法では、補修材の表面に正方形の鋼製ジグを貼り付けた後、コンクリートカッターでジグの周囲に切込みを入れて、補修材を引き剥がす試験が行われてきました。ただし、この方法では作業者の熟練度が補修材がしっかり付着しているかどうかの評価に影響するため、農研機構、鳥取大学、サンコーテクノ株式会社の共同研究グループは作業者の熟練度が影響しない試験方法の開発に取り組みました。 手順や道具を工夫することにより、従来方法とほとんど同じ試験装置を使いながら、(1)任意の深さで切込みを入れられる、(2)ジグ失着時の仮固定が確実にできる、(3)試験後の補修が簡単できれいに仕上がる、(4)水中でも実施できる……などのメリットが得られるようになり、試験の確実性も大幅に向上しました。試験方法の詳細はサンコーテクノ株式会社のウェブサイトで紹介しています。 文/斉藤勝司 この記事をシェア 関連記事 2023.9.15 日本の伝統文化と科学からみた絶滅危惧種ムラサキ 何百年もの間、人々は伝統的に植物に含まれる化合物(ファイトケミカル)を染料、香辛 […] ファイトケミカルムラサキ絶滅危惧種 2023.9.2 第38回 花卉懇談会セミナー 〜園芸植物の生産・管理に活用できるLED照射技術の開発と実装〜 去る2023年7月22日、表題のセミナーが東京農業大学世田谷キャンパスにて開催さ […] LEDラン栽培花卉懇談会 2023.9.1 植物の復活には「奇跡の遺伝子」ではなく、多くの遺伝子が関わっていた! 復活植物はアフリカ、アジア、オーストラリア、南米に分布し、季節的または周期的に乾 […] クラテロスティグマ復活植物奇跡の遺伝子