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【関東 切り花】トルコギキョウ

公開日:2023.8.23 更新日: 2023.8.30

冠婚葬祭における近年のトルコギキョウの需要は、バラにも見えるような八重咲きの大輪やフリンジ咲きが主流になっている。上品な色合いや華やかさがフォーマルな場面に向いているのだろう。下のグラフのとおり、大田花きでは2022年度の八重咲きの取り扱い数量シェアは96%、一重咲きは2%程だ。

業務用の花材として使われるようになったのは、1990年に大阪で開催された国際花と緑の博覧会でグランプリを受賞した八重咲き品種「キング オブ スノー」がきっかけであった。さらに日本の篤農家たちは、八重咲き品種の能力を最大に発揮させる「芽整理」という技術を確立した。栽培に労力がかかる反面、1枝に1輪のみをつけることで、1つの花に栄養を注ぐ技術形態が実現され、大輪という付加価値をつけることで業務需要へ進出していった。

業務需要として大輪八重咲きが隆盛している一方で、近年ホームユース用のサブスクリプション需要も高まりを見せている。従来は草丈が長い規格が中心だったが、今年の6月末にサカタのタネと大田花きが発表したサブスクリプション用の新規格は、自宅需要にふさわしい草丈や輪数で展開される。用いられるのはサカタのタネが開発した無花粉一重咲きの品種「ソロ®PF」だ。品種の特性から生産性が高く、新規に導入しやすい。今後もさらなる色展開や生産量の拡大が見込まれている。

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