農耕と園藝 online カルチべ

生産から流通まで、
農家によりそうWEBサイト

お役立ちリンク集~カルチペディア~
新品種発表会

タキイ種苗(株)千葉パックトライアル2023 ジニア F1プレシオーサシリーズ

公開日:2023.8.16

2023年5月24~25日、千葉県酒々井町の(株)エム・アンド・ビー・フローラ千葉農場において、タキイ種苗(株)の「千葉パックトライアル2023」が開催された。今回は、注目品種のジニア『F1プレシオーサ』シリーズについてお伝えする。

ジニア F1プレシオーサシリーズ

ジニアの中で園芸に広く使われるのは小輪のリネアリス種、大輪のエレガンス種、それらの種間雑種と、主に3つのタイプがある。タキイ種苗が2020年より販売しているエレガンス種のジニア「F₁プレシオーサ」シリーズは、同社が長年にわたり販売している「F₁ドリームランド」シリーズや他社従来品種に比べ草丈がコンパクトで、かつ短節間で分枝性にも優れている。ジニアは性質上、上位分枝性が強く、花壇に植え込んでも上へ上へと立ち上がり最終的には株が割れてしまいがちだが、「F₁プレシオーサ」シリーズは基部分枝性が強いうえに短節間のため従来品種よりも株割れしにくく、結果として花壇で長期間楽しむことができるそうだ。また、ポット仕立てでも分枝パフォーマンスに優れボリューム感が良い。

カラーバリエーション

花色的には「F₁ドリームランド」シリーズにはなかった純白度が増したホワイトやオレンジもあり、全8色で展開する。他の色よりも爽やかな感じのライトイエローという花色がある。ジニアの色味はやや落ち着いた雰囲気のものが多いが、この色があることで全体のコントラストが明るくなると、海外でも人気があるそうだ。

ホワイト
ライトイエロー
スカーレット
オレンジ
レッド
ピンク
ローズ
イエロー

分枝性良くコンパクトに!

他品種との比較画像。節間が短く基部分枝性に優れているところが見て取れる。

ジニア比較画像。左から他社品種、ドリームランド、F1プレシオーサ

 

取材/御園英伸

撮影/杉村秀樹

この記事をシェア