カネコ種苗（株）ユーストマ展示会2023

2023年７月５～７日の３日間、群馬県伊勢崎市にあるカネコ種苗（株）波志江研究所花き育種研究室展示ハウスにて、「ユーストマ展示会2023」が開催された。展示ハウスには、既存品種のほか、新品種や試験販売品種などが展示され、生育具合や花色・花型の実物を確認することができた。ここでは、新品種を中心に展示の一部を紹介する。

■「エレス」シリーズ

作りやすいフリル咲き八重シリーズ。

夏越しした秋の収穫時期でも、しっかりとボリュームが取れて、枝数も取れるというのが、エレスシリーズの最大の特長。茎が硬く茎折れも少なくなるよう改良されている。

エレスライトピンク【NEW】

中晩生。中大輪のフリル咲きで、花弁は硬めでしっかりしており、ボリュームのある花が収穫でき、市場評価が高い。花色は、室内に飾っても蛍光灯・LED下でも淡いピンク色が映える。茎が非常に硬く、折れの発生も少ない。抑制栽培でも枝数、草丈とも確保しやすく、作りやすい品種。

エレスピンク【NEW】（試験販売品種）

中晩生。夏越しして秋もしっかりとボリュームのある花が収穫できる。

K528（参考出品）

中晩生。エレスシリーズのアプリコットの花色。

■エグゼシリーズ

ゴージャスな大輪フリンジ咲き八重シリーズ。

エグゼアンティークピンク【NEW】

中生。アンティーク調のフリンジ咲き八重。ウェーブクラシカよりもピンク色が強い花色で、フリンジが強く花弁の巻きは良い。茎はやや細めだが硬さはあり、枝数も確保しやすい。秋出荷では草丈がやや低め。早春の出荷では奇形花が発生する場合もある。

エグゼグリーン【NEW】

中生。発色の良い緑色の豪華なフリンジ咲き八重。フリンジが強く、花弁の巻きも良く安定している。枝数は確保しやすく草丈が伸び、下葉の黄化や株の萎れは起こりにくい。高温時の定植ではチップバーンが出やすいので注意する。