【関東　切り花】ダリア

ダリアの花型は面白い。『ダリア百科』（日本ダリア会編・誠文堂新光社刊・2009年）を開くと、様々な花型、花色のダリアの写真が並ぶ。多種多様な花型は、豪華な八重のデコラティブ咲き、花弁１枚１枚が細長い筒状になったカクタス咲きなど十数種類あり、その姿に飽きることはないだろう。花の大きさは直径3 cm程の小輪から直径30 cm程の超巨体輪まであり、大きさもバラエティーに富んでいる。ブライダルや装飾としての業務用にとどまらず、生花店では毎年９〜10月頃にダリアフェアが行われるなど、家庭用としても需要がある。

下の図に大田花きにおけるダリアの取扱推移を示した。

ダリアは周年栽培されており、10月に流通のピークを迎える。北海道や秋田県、山形県など露地栽培の高冷地からの出荷は寒くなると生産が難しくなるため、10月半ば頃までだ。それ以降は主に高知県や宮崎県といった暖地からの出荷に移る。