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【関東 切り花】ディスバッドマム

公開日:2023.12.13

ディスバッドマムは英語でdisbud mumと表記し、dis-は「除く」、budは「芽・蕾」、mumはキクの学名Chrysanthemumに由来する。脇芽を取り除き、頂花のみを残すことで1輪に栄養を集中させ、豪華に仕立てたキクのことである。

充分な発色や大きさにするために咲かせた状態で出荷される。複色やニュアンスカラーなど豊富なカラーバリエーションと、デコラ咲き、スパイダー咲きのような多様な咲き方がある。同じキク類でも輪ギクや小ギクの主な用途は葬儀や仏花だが、ディスバッドマムは弔事のみならず慶事やギフト、ホームユースとしても用途が広い。

中央のディスバッドマムがデコラ咲き、上と右上のものがスパイダー咲き。

下図に大田花きにおけるディスバッドマムの取り扱い本数のグラフを示した。品目データを取りはじめた2016年から取り扱い本数は年々増加している。和風、洋風どちらのテイストにも合うため、クリスマスのリースや正月の花束、アレンジなどに用いられ、12月は取り扱い数量が最も多い。2022年度における大田花きのディスバッドマムの流通量は約518万本。輪ギクの約14%の取り扱い数量であり、生活者への認知や普及を進めている段階だ。

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