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【関西 果実】2023年を振り返って

公開日:2024.2.6

極端な気温高や気候の変化に加え、全国的に干ばつが続いたことで多くの果物に影響が及んだ。前進出荷となったことで一時的に入荷量が増えたように見える品目も、その後に残量不足で入荷減量となり、品質低下品も多く全体としては入荷量が少ない品目が多かった。

果物は作が長く、一時的な気候や気温の変化も先々まで影響が残ることがあり、その異常ともいえるほどの気温高と干ばつが長期に渡り続いたことで、2024年の作にも影響が残ることが予想される。

 

(筆者注)図中のオレンジ色のラインは過去5年間の平均値である。野菜と同じく、2023年はほとんどの月で平均を上回っているのがわかる。

戦争や円安の影響で国際情勢が厳しいなか、輸入の果物の価格が高騰していることから国産の果物にとっては追い風傾向なのだが、気候変動に追いつけずに収量が伸びず、機会損失となってしまっているケースも増えている。

品種や栽培技術の開発も必要だが、地域ごとに栽培品目を見直す必要も出てくるだろうし、今まで栽培していなかった新たな産地を開拓することも求められてくるだろうが、果樹は商業的に軌道に乗るまでに年数を要するためすぐに改革というわけにはいかず、悪い状況はしばらく続きそうだ。

 

著者プロフィール

新開茂樹(しんかい・しげき)
大阪の中央卸売市場の青果卸会社で、野菜や果物を中心に食に関する情報を取り扱っている。
マーケティングやイベントの企画・運営、食育事業や生産者の栽培技術支援等も手掛け、講演や業界誌紙の執筆も多数。

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