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【関西 野菜】シュンギク

公開日:2024.3.27
(画像/photolibrary(https://www.photolibrary.jp/))

ウメの季節が終わり、サクラの花の蕾が膨らんでくると春の空気を感じるようになる。ウメの花が晩冬に咲くとかサクラの花が春に咲くといったことは、日本人であれば知らない人はいないだろう。では、キクの花が咲くのはどの季節だろうか。

花に興味がないとすぐにはピンとこないという方もいるかもしれないが、キクの花はサクラの花とともに日本の「国花」の一つで、季節としては秋を代表する花だ。

秋になると菊人形が飾られたり、キクの祭りが開催されたりする地域もあるだろう。中央競馬のG1レース「菊花賞」は10月の末頃に開催される。花札のキクは9月の札だ。

皇室の紋章はキクの花だが、平安時代から鎌倉時代に在位していた後鳥羽上皇がキクの花が好きで紋として用いたのがはじまりで、その後の後継者にも継承されたことで定着したのだそうだ。出張や旅行で海外に行く人ならパスポートの表紙に菊紋が描かれているのを目にしているだろう。

キクの花はサクラの花のように目立ちはしないが、日本人の生活のなかにひっそりと溶け込んでいるように思う。

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