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コチョウランをかじるネコ

公開日:2019.3.14

こんにちは。さかもんです。

ベランダガーデニングの話題をと思いましたが、今の時期はまだ屋内の方が華やかです。この冬はコチョウランやデンドロビウムなどのラン類がよく咲きました。特にコチョウランは数年に一度つぼみがつけばよい方なのに、花芽がついた鉢がいくつもあってうれしいかぎりでした。

花芽がたくさんついたコチョウラン。
デンドロビウム

あとはなぜかスパティフィラムも。暖かかったせいか2月はじめから次々に花が上がっています。

スパティフィラム

さて、あまり信じてもらえませんが、我が家のハチワレネコは若いころ、よくコチョウランをかじっていました。食べるのではなく歯形をつけるだけ。あの固そうな葉っぱをあぐあぐしつつ、視線はしっかり飼い主を見ていて挑発的。「どう?悪いことしてるでしょ?」と言っている。叱れば、かえってハチワレくんの思うつぼ。喜んで甘えたモードに突入するので、とても困ったにゃんこでした。

コチョウランのほかの被害者は、サンセベリアやシャコバサボテン、ハナショウブなど。デンドロビウム相手には、葉をぶちぶち食いちぎっては捨てした挙句に、くわえてぶん回すまでやらかしました。とはいえ、断トツにあぐあぐされていたのがコチョウランで、3年ぶりについた花芽ぽっきり事件も起きています。

もともとネコにも植物を口にする習性はあるとのことです。葉っぱが胃腸を刺激して、毛づくろいなどでお腹にたまった毛玉を吐きすのだとか。けれども、ハチワレくんは明らかに別の目的をもって、鉢植えにちょっかいをかけていました。毛玉吐き用には、その名もネコグサというものも売られていて、これはこれで好んでいましたが、ハチワレくんにとっては正しく‘それはそれ、これはこれ’。

ネコの手の届かない貴重なスペースは限られていますし、そこはもうネコにとって有害な植物が占めています。我が家でトップクラスに危険な鉢植えは、スパティフィラムなどのサトイモ科植物。コチョウランやデンドロビウムのネコ的優先順位は下の方。日当たりの問題もあって仕方なく置いた場所では、ハチワレくんがやりたい放題……でした、若いころは。

「老いてはいるが、いつだってかじる用意はある」と目で訴えるハチワレくん。

ハチワレくんもシニアになりまして、この悪癖もだいぶ落ち着きました。たまに怪しいそぶりは見せるものの大事には至らず。今ではみんな安心して(油断して?)、ラン類の花盛りを楽しんでいます。

 

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