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薬味といえばネギ

公開日:2019.3.22

こんにちは、園長です。
皆さんは蕎麦などを食べるときに、薬味にはどんなネギを使いますか? ワタクシは出身が九州なので、もともとは薬味には小ネギを刻んだもの、なのです。で、いわゆる長ネギは鍋物や煮物用、という認識でした。

個人的には薬味のネギといえば、これだったのです。

でも、30年近く前の話ですが、東京に出てきて初めてソバを食べた時に、薬味のネギとして出てきたのは長ネギを刻んだもの。その時はちょっと違和感を感じた程度だったのですが、その後、スーパーや八百屋さんに行って、愕然としたのを覚えています。

「小ネギが売ってない…」

当時、地元では長ネギといえば、鍋物や煮物用というイメージで、薬味のネギとは別物という扱いだったんですよね。でもその当時はスーパーに行っても、関東では小ネギの扱いが少なく、よくしょんぼりしたものです。

今はどちらのネギも美味しいし、大好きなのですが、「薬味に使うなら小ネギ」という呪縛から逃れるのに10年くらいかかってしまいました。

 

なぜこんな古い話を思い出したかといえば、しばらく前になりますが、会津の大内宿に行く機会がありまして、そこで出会ったのが、「ネギそば」。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「高遠そば」とも呼ばれる、1本のネギを箸の代わりにして食べる、インパクト十分なアレです。

おいしかったので自宅でも再現。具は辛めの大根おろしと鰹節だけのシンプルな蕎麦。

蕎麦もつゆもとてもおいしくいただいたのですが、果たしてこのネギは箸なのか、薬味なのか…。でも、途中で齧りながらそばを食べると、おいしさ倍増。なんにせよ、蕎麦にはネギは欠かせない、ということを改めて認識した一杯でした。

大内宿の素敵な佇まい。

ちなみに北海道出身の方に聞くと、北海道では行者ニンニクをネギということもあるそうで、同じネギといっても、処変われば、ということなんでしょうか。

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