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ぶらり花屋をめぐる旅 卯月

公開日:2019.4.3

こんにちは 編集部のだまです。
みなさんは、どんな時に花を買いますか?

わたしは、プレゼントとしての花や、知人の家を訪ねる時の手みやげとして花を購入することが多いです。

花屋さんだけでなく、生産者さんから直接通販で購入することもあります。切ってすぐ直送してもらえて、受け取る人にとってはサプライズになるのも楽しく、時々利用しています。

人にさしあげる以外では、撮影のスタイリング用として花等を購入することがあります。季節の花ならばなんでもいい、ということは少なく、出荷時期よりやや早いものや、変わった品目で細かく色指定があったり、集めるのに苦労することも多いです。

以前、編集担当した「愛鳥のための健康手作りごはん」という本の撮影では、花材集めに苦戦しました。撮影は9月上旬でしたが、時期的にはやや早いハロウィン用のカボチャや鑑賞用のアワ、ヒメリンゴ(しかも赤、青両方)などが必要でした。仕入れてくれる花店を探し歩きましたが、軒並み断られました。

諦めかけていたところ、通勤途中の駅ナカにある花店が、「いいですよ、市場になかったらゴメンなさいですけどね」と、快く仕入れてくれたのです。似た感じのブーケやアレンジがたくさん並ぶ店でしたが、細かいオーダーにも対応してくれるんだな、と少し驚きました。結果的に1店舗でリクエストの9割が揃い、大変ありがたかったのを覚えています。
以来そのお店には、仕事、プライベートかかわらずちょくちょく足を運んでいます。

自分のための花は……なかなか買う機会がないものです。といいつつ、園芸関係の展示会などで産直の花束が飛ぶように売れているのを見ると、「私も負けてられん!」と購入することはよくあります。また、仕事柄、良質な花をいただく機会もあり、同世代の家庭と比べて、自宅に花が飾られることが多いのではないかと思います。

話はそれますが、良質な花は3週間ほど保つものもあります。ずいぶん長く楽しませてくれるんですよね。

で、漸く本題です。
実は先日の取材(本誌「ニッポンの農業 ざっくばらんに語るべし!!」)で、シャンペトルという言葉が出てきまして、この言葉について、しばらく考えてみようかな、と思い、会社帰り、お花屋さんに寄ってみました。「シャンペトルといえばこんな感じ」という世の中に共通するイメージはどんなものか、店によってどんな違いがあるのか、リアルに知りたくなったのです。

立ち寄ったのは、先出の撮影用花材を揃えてくれた東京にある花店。若い男性の店員さんに「シャンンペトルっぽい花材を選んでもらえますか」とお願いしました。予算は少なめですが、ホームユースなので2500円くらい。バーボン2本弱くらいが目安です(なぜバーボン? なぜ2本弱かは、また別の機会に)。

「シャンペトルっていうと、田舎風とか自然っぽい感じですよね、花も少し入れて」と店員さん。はい、そうですよ、Youがイメージするシャンペトルを頼むよ、と心の中でつぶやくワタクシ。

で、若手男性店員が選んだシャンペトルっぽい花材はこちら。

バラ、クサカスミ、コデマリ、スモークグラス、リモニウム。計算機片手に悩みながら、最後にバラを1本追加していました。店内に白い花はカラー、ラナンキュラスなどがありましたが、なるほど、やっぱりバラなんですな。わかりやすいもんね。

可憐な小花が田園風景を想起させる…かどうかは人によりますが、この花材がこの店のシャンペトルスタイルのようです。不揃いに揺れる感じがナチュラル感をかもしだしていますね。

家にあった水差しに投げ込んでおきました。いつものように荒々しくね。

今回はシャンペトルをテーマに花を購入してみましたが、これからも「ぶらり花屋の旅」を続けて、もう少し花に寄り添ってみようと思います。

 

農業とは関係ないですが「愛鳥のための健康手づくりごはん」はこちらです。http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5267

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