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ベランダのミニ藤棚

公開日:2019.5.16

こんにちは、さかもんです。

大型連休中に、愛知県岡崎市の岡崎城へ行ってきました。近くの岡崎公園では、ちょうど藤祭りを開催中でした。残念ながら、私は所用があってちらりと眺めたきりでしたが、早朝にもかかわらず、藤棚にはカメラやスマートホンを構えた人が何人も。一眼レフを持った方やモデルらしき方もいて、本格的な撮影スポットになっていたようでした。

岡崎公園の岡崎城前にある藤棚。視界いっぱいの薄紫の花が大変美しく、ベストショットを求める人があちらこちらに。

ところで、我が家のベランダにもフジの鉢植えがあります。「剪定のやり方がまずいのかな」とは現ベランダの主である父の感触ですが、葉だけを茂らせ続けて二十数年。頑固なほど咲きません。

父の手によるミニ藤棚は、今年リニューアルしました。風通しも確保でき、まあまあのできとのこと。このフジは手間がかかる上に咲かないけれど、期待値も高く、かなり特別な待遇を受けている鉢植えです。

このフジの鉢植えは、もとは祖父が入手した盆栽の一つでした。我が家にきて半世紀が経とうかという古株ですが、ベランダとしてはかなりやっかいな住民です。まず、つるが手すりを独占して洗濯物が干しづらく、すぐにハダニが集り、たくさんの葉をバラバラと落葉。つるもハダニも落葉も、他の鉢植えはもちろん、続きになっている隣家のベランダに及ばないよう、対策にあれこれ手間がかかります。私など幼稚園の頃から、ハダニや時にカイガラムシを歯ブラシで退治し、落ち葉をかき集めていたような。学生を経て社会人になっても、なおひたすらハダニと戦いつつ、全体をできるだけコンパクトにしようと苦心するばかり。もはや、この木は咲かないものとあきらめてもいました。

しかしながら、祖母が手入れをしていた昔は、ご近所でも評判の名鉢植えだったそう。当時はベランダの一角が藤棚もどきに。花盛りには薄紫の花房がいくつも下がり、そこだけが別世界のようだったとか。

父はこの厄介な鉢植えにミニ藤棚を仕立ててやるなど、かなりの特別待遇をしています。往年の姿を取り戻せるか。見守っていきたいと思います。

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