HOME 読みもの カルチべブログ バザールは植物園で カルチべブログ バザールは植物園で づみたん 公開日:2019.6.3 更新日: 2019.6.8 みなさま、こんにちは! ついに6月ですね。生活の至るところで「梅雨」と「暑さ」対策の文字を交互に見掛ける毎日。体調にはくれぐれもご注意ください。 さて、そんな6月最初のお話は「植物園」のお話でも。 先日私が訪れたのは日本で一番小さい植物園、「渋谷区ふれあい植物センター」。都内・渋谷区にあるというだけで相当な狭い土地面積に立地していることが伺い知れます。 看板に書かれた「渋谷区ふれあい植物センター」の文字。場所は渋谷駅新南口から少し歩いた閑静な住宅地に面したエリア。週末のこの日は多くの親子連れの姿も。 出迎えてくれたのは初夏の空に映えるザイフリボクの実。 そして、多肉植物のアオエニウムなど多数の素敵な植物たち。 ここは、清掃工場からゴミ処理で作られた電力を供給されており、約500品種の植物を保有する屋内型植物園。モモイロバナナ、バオバブなどの熱帯植物をはじめ、多肉植物や食虫植物、ハーブなどの展示を見ることができます。 今回、渋谷区ふれあい植物センターに訪れた理由は、以前から気になっていたことに加え、この日開催されていた「博物バザール」に行きたかったからです。 このイベントは、世界中から集まっためずらしい木の実や昆虫・骨の標本、植物図版、苔のテラリウムなど、まるで博物館に展示されているような商品が販売されている、まさに「博物バザール」なのです。 なんともターゲットがしぼられた催しですが、この日、いざ足を運んでみると驚くべきことに「90分待ち」の文字が!!! あまりの人気振りに開場を30分早め、整理券を配布する特別措置。 某ネズミーランドさながらの待ち時間。 気温32度のなか行列の先には、虫、実、苔。 ニッチ、侮れず!!!!! 日差しが差し込む温室には、温度や湿度を管理するためのミストが吹きつけます。非日常のこの美しい光景は、渋谷駅から炎天下の歩道を颯爽と歩いてきた趣味人たちのオアシスです。さらに、休憩所ではスタッフの方々の粋な計らいにより、無料で麦茶も振る舞われました。ほっと一息、まさにオアシスです。 食虫植物のみなさん。巧みな技で虫たちを仕留める心強い技術をお持ちです。それぞれ、手法別のプロフェッショナルがいるとのこと。 <食虫植物の3つの捕らえ方> 鳥もち式:虫を粘りつけて捕らえる わな式:虫をはさむ、虫を吸い込む おとしあな式:虫を落としこんで捕らえる 解説が興味深かったので、小さな子どもたちと一緒になって食い入るように読んでしまいました。ここでは職員さんたちも、みなさん心を仕留めるプロフェッショナルです。写真のハエトリソウはもちろんわな式ですね! バオバブです! あの名作児童文学「星の王子さま」に出てくるバオバブの実です。ま、まさか真夏の定番“ラムネ味”だったなんて…! 規格外の5月の暑さ(同日の北海道は気温39.5℃)にやられてうっかり手を伸ばしてしまいそうです。 赤色が華やかなトゲナシハナキリン。まるっこくて非常に可愛らしい花なのですが、よーく見ると、このチャームポイント、実は“葉”なのです。中心にある小さな黄色い箇所が花弁。 やはり物事は心で見なくてはよく見えないのですね…! この日私が「わーーー!」と小さく声を上げてしまうほど興奮したラフレシアの花。「大きい!赤い!すごい!ぷにぷに!」とひとしきり感動した後、「…ぷにぷに?」と手触りに疑問を持ち、展示説明を確認。5分近く騙されていたことを知りました。模型でもちょっと嬉しくなってしまいますよね。 赤く染まったパイナップル。こうも見事に実がなっているところを見られる機会はあまりないですよね。パイン好きにはこちらのブログもオススメです。(過去ブログ:「小さいけれどお味はしっかりパイン味! 根強いファンもいる、沖縄産のスナックパイン」参照) 今話題沸騰の「苔」。TV番組などで紹介された影響もあり、サイズを問わず苔テラリウムが飛ぶように売れていました。写真は、コケ専門店「道草michikusa」さん。https://www.y-michikusa.com/ 博物バザールは、どんなに手ぶらで出掛けても財布の中身が軽くなる代わりに、帰りの荷物が重くなる恐ろしいイベントです。(経験者は語る) 博物バザールへ行って感じたこと。 それは、やはり好きから生まれる愛は強いということです。 こんなにも心を動かし、人を動かすエネルギーを宿すのは、いつの時代、どんな場所にいたってたったひとつなのです。 これは余談ですが、「農耕と園藝」や「カルチベ」も、生産者に寄り添う媒体として手を休めず、できることはどんどんやって行きたいと感じました。……まぁ、余談ですけれども! 感化されるままに筆を取り、少し熱く語りすぎてしまいそうなので、本日はこの辺で。 園内で出会ったさといも科のアンスリウム・バーケリー。これからの時期、雨傘として大活躍してくれそうな1m程の特大サイズでした。だま編集長にプレゼントしようかしら。 それではみなさま、次回も週明けにお会いしましょう! 月曜日担当のづみたんでした。 この記事をシェア 関連記事 2021.6.3 梅雨のベランダとゼラニウム こんにちは。さかもんです。 そろそろ鉢植えを家に迎えたいなと言いつつ、早くも6月 […] ゼラニウムガクアジサイハナショウブクジャクサボテン 2021.6.3 旬をとじこめる こんにちは。梅雨入り目前の時期ですが、最近は気持ちの良いお天気が続いていましたね […] デラウエアスイカソラマメちまきサクランボアメリカンチェリー 2021.5.28 「水耕栽培ガチャ」を発見! みなさまこんにちは!とぅーすです。 東京は日の入りが18時半と、ずいぶん長くなり […] モヤシ