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鉢植えが増える理由

公開日:2019.5.30

こんにちは。

大型連休中に、親戚宅まで手作りおはぎをとどけたら、お礼にミントを2株にガザニア3株、ローズマリーの枝(挿し木用)をいただいてしまいました。ガザニアとローズマリーはいいとして、ミントは片やオーデコロンミント(別称をオレンジミントとも)、もう片方は因縁深いペパーミント。ペパーミントは以前、アブラムシとアリに集られて処分したことがあるのですが、予期せず再挑戦となりました。我が家のベランダには、すでに和種ハッカとアップルミントがあるので、味比べも楽しいかもしれません。

先日、5月末にもなって開花したデンドロビウム。咲いてはみたものの、実は梅雨前だと気づいて慌ててやしないでしょうか。デンドロビウムも、植え替えの度に鉢を増やしてしまうタイプの植物です。

さて、鉢植えが増えたベランダですが、5月はシラン、クンシラン、ユキノシタの花が見ごろでした。この3種の植物は科も違えば、見た目もだいぶ異なりますが、手間がかからず増やしやすいという共通点がありまして……。うっかりすると、2鉢、3鉢、4鉢と数を増やし、狭いベランダを圧迫してしまいます。

春に芽吹いて初夏に咲き、佇まいが素敵なシランですが、きれいな姿は今のうちだけ。強風に見舞われやすい我が家では、夏には葉先が擦り切れてボロボロになってしまいます。
来歴不明のクンシランは、少なくとも昭和の終わり頃にはベランダにありました。株分けを繰り返し、ひと時は6鉢ありましたが、養子に出したりして現在は3鉢に収まっています。手抜きの管理でも、毎年オレンジ色の豪華な花を咲かせてくれます。
ユキノシタの花は、家族にアイドル的な人気があります。子株つきのランナーでがんがん増えますが、葉は天ぷらやおひたししてもおいしいらしく、いずれベランダ産でやってみたいと思っています。

鉢が増えてしまうのは、もちろん管理している人間の決断力不足が理由です。もう置き場がないと思っていても「あと一鉢」は案外置けてしまうもの。シランの場合は、植え替え時に新しい分球だけ残せばいいものを、古い根まで植え付けて元気に育ってしまうとか。クンシランは、株分けしたら「経過をみて良いものだけ残す」はずが、結局は全部残すとか。ユキノシタの場合、小さな子株がよその鉢に根付いたとしても「かわいいから抜けない」と新しい鉢を用意してしまうとか。

ベランダ担当だった以前は、うっかりと鉢を増やした後、我に返ってもやもやとしていました。けれど、現ベランダ担当の父は、どうやらゼラニウムを増やしがちな様子。剪定した枝をもったいながって、ついつい挿し木をしてしまうようです。

また、祖母もシンビジウムを20鉢近く残していました。5品種ありましたが、どれもスタートは一鉢。どんどん株分けした挙句に、多くは8~10号と大型サイズに育っていて、子や孫でどう分担して引き継ぐか3年かかってもまだ模索しています。いくつかは我が家にやってくると思いますが……。

意図せずに鉢植えが増えるのも楽しみの一部ですが、やはり増やしすぎは要注意です。

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