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アジサイと剪定

公開日:2019.6.27

こんにちは、さかもんです。

ようやく梅雨らしい気候を感じられるようになりました。

例年ならば、この時期はわが家のベランダでもアジサイがきれいなのですが、今年は事情があって振るいません。ベランダ担当の父が、鉢植えのコンパクト化を図っていろいろと試験しており、花は二の次にすることもありまして……。

同じ理由から、ハゴロモジャスミン、デュランタなども開花せず。おかげで家族からは不評な試みですが、狭く強風吹き荒れるベランダでたくさんの鉢植えを育て続けるには鉢植えを小さくする、あるいはサイズの維持も大事です。一番良いのは鉢の数を減らすことなのですが、不思議なことに減らそうとするほど増えるので、父にはコンパクトに植物を育てるコツを掴んでもらえればと思います。

ハゴロモジャスミンは、こまめにハサミを入れたため開花はしなかったものの、去年より一回りは大きくなりました。暴れ気味ですが、むしろ来年の花が楽しみなボリュームです。やはり植物は切れば小さくなるとは限らないと再確認しました。

さて、ベランダには、いずれも品種不明のタマアジサイとガクアジサイが一鉢ずつあります。昨年の花後に加えて、秋、昨年末、さらには春にも少し剪定しました。春の方は、急な高温に見舞われて葉が焼けてしまったためでもあり、よく見るとまだダメージの後がうかがえます。何度も剪定しすぎだと思いきや、肝心のサイズ感は、どちらも一年前の梅雨と今とでほぼ同じくらい。ガクアジサイに至っては、小ぶりな花までつけてくれています。

そういえば農学部の学生だった頃、圃場の端にあったアジサイの茂みも、春の草刈りシーズンには雑草もろとも地際近くまで刈り込まれていたのに、梅雨時期には青紫の花がこんもりしていました。

アジサイには、前年に花芽ができる旧枝咲きと、春に花芽ができる新枝咲きの2つのタイプがあるらしく、わが家のタマアジサイは旧枝咲き、ガクアジサイや学生の頃に見たアジサイは新枝咲きなのかもしれません。どちらにせよ、とても逞しい植物です。

かなり小ぶりなガクアジサイの花。今年の開花はこれきりでした。鉢植えとしては虫もつかず病気もせず、やや高温と水切れに弱いけれどリカバリー力もありと意外と丈夫です。

ところで、いくつかの鉢植えが開花しなかった件で、父母間にてぷち夫婦げんかが勃発してしまいました。とくにアジサイ好きの母には、『切りすぎ=開花せず』と思しき今回の流れは見過ごせなかったようです。私からも、父には花を優先してはと提案したのですが、どうも茂りすぎに見えるとうずうずするらしく、どうなるでしょうか。コンパクト化を試すのが、楽しくなっている様子です。ひょっとしたら来年も、アジサイの花は我慢かもしれません。

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