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網目の細かさがおいしさの目印?! アンデスメロンを食べ比べてみた

KILO808
公開日:2019.7.23

こんにちは、KILO798です。梅雨明けもまだ先のようで、日照不足が野菜の値段を押し上げそうですね。サラダダイエット中のKILOにとっても、お財布に厳しい状況になりそうです。さて、今回はメロンにフォーカスを当ててみました。

モモと並んで初夏に店頭をにぎわすメロン どれを選べばいいのかな??

 むさしやさんには産地別のアンデスメロンや贈答用のマスクメロンなど、数種のメロンが並べられています。店内は、ふわっとメロンの甘い香りがしていて、どれも美味しそう。個人的には赤肉の小振りなクインシーメロンが好きですが、7月上旬に訪問した時のむさしやさんでは、青肉のメロンのみを販売してました。

7月上旬には青肉しか取り扱わないというこだわり。KILOは赤肉が好きなんだけどなぁ。ちにみに、「イバラキング」という強そうな名前のメロンも同時期、スーパーで出回っていた。次回、見つけたら買ってみよう。

青肉しか取り扱わないその理由として、「青肉のアンデスメロンは、実が柔らかくなるので、食べごろがわかりやすく、最近では生産技術の向上で、熟しすぎても実が崩れにくくなっています。一方、赤肉メロンは、北海道共和町のらいでんレッド01、同113が市場に出回ってから店頭に並べるようにしています」と、飯島さんは教えてくれました。「赤肉メロンは概してタネ周りがスカスカしていて、可食部分が少ないように感じてしまうこと。また、青肉メロンと比較して果実の質が緻密、悪く言えば硬い。お客さんが自宅に持って帰ってから追熟させて、食べごろを見極めるのが、青肉に比べて難しいので、判断しやすい北海道共和町の赤肉を選んで店に置いています」。

 なるほど、お客さんがお家で美味しく食べられるように、あえて仕入れてないのね。

 赤肉を買うか、青肉を買うか、非常に悩ましいです。結論として、むさしやさんでは、完熟の見極めの面から考えると、青肉をおススメだそうです。

こちらはカットフルーツで納品するために冷蔵保存していた青肉メロン。種のところまでみっちり充実している。断面萌えだな。

つづいて、美味しいメロンの選び方について教えてもらいました。

「ネットが『緻密』で『均等』なメロンを選んでください。ネットの網目が細かいのは、実がまんべんなく生長した証拠」だそうです。ネットの美しさが美味しさにもつながっているんですね。実が肥大するときに表面が割れネットができます。「人間でいうと、かさぶたみたいなもの」と飯島さんは言っていました。

ここまでネットの張りが違うと、見分けられますね。左がネットの張りが良く、選ぶべきメロン。右は、ネットが比較してしまうと粗く見えます。とはいっても、生産者が丹精込めて作ったんだから、どちらも美味しいに決まってるじゃないですか。強いて、どちらを選ぶかとなったらの話です。

美味しいメロンを選んだ次に待っている、たべごろの見極め方

 自宅で行うメロンの追熟、その食べごろの見極め方は『たたいてみる』、そして『かるく握ってみる』だそうです。

メロンを手で持ち、デコピンの要領で軽く叩いた時に、持ち手に、水風船をたたいた時のようなポンポン感があったら食べごろ。未熟だとカチカチな感じだそうです。

デコピンの要領ではじいてみると、カンカンか、もう少ししっとりした音かで判断します。

両手で軽く握り、しっとりとした感じが手のひらに感じられたら、完熟した証拠、だそうです。完熟を見極めえるのは、修業が必要ですね。ヘタの周りがひび割れてきたら食べごろとする人もいるそうですが、飯島さんは「ひび割れまで待つと過熟で水っぽくなるのでおすすめしない」と言っていました。

軽く握ると、しっとりとした湿気を感じる。うーん、手のひらの感度を上げないと。これは難しいかも。
ヘタやツルの色や枯れ具合、亀裂の入り具合で見ることもあるが、飯島さんは「まだ大丈夫だと思い、過熟させやすいのでおすすめしない」ということでした。

一番失敗の少ないのは、買ったときにお店の人に、常温であと○○日が食べごろ、とアドバイスをもらい、食べる寸前に冷蔵庫で冷やす方法だなと思いました。

栽培法の違いで、美味しさが変わるのか!?

今回、飯島さんに勧めてもらったのは、ステビア農法で栽培された茨城県涸沼(ひぬま)産アンデスメロンと、鉾田産のアンデスメロンを食べ比べてみました。どちらもサイズは2Lの等級は秀品です。

左が涸沼産アンデスメロン、右が鉾田産アンデスメロン。どちらも、持ってみた感じ、みっちりずっしりしていて、食べ応えがありそう。

今回から、私と長男の感性比較だけでなく、客観的にも評価できるよう、糖度計を使って糖度を数値で見てみました。

果物によって甘さにもいろいろあって、ほんのり甘かったり、ガツンと甘かったり、甘さにも程度があり言葉で表現するのも良いのですが。やはり数値で表したほうが、わかりやすいかなと思い、ECサイトで、アタゴの「糖度計・Brix計 MASTER-ONE」を7,980円で購入しました。

まずは、ステビア農法で栽培された涸沼産のアンデスメロンから糖度を測ってみました。

上から12、15、16。種の部分が17と、一番糖度が高い。ステビア農法とは、天然の甘味料として知られる植物『ステビア』から抽出された物質を土壌に散布する農法だそうです。散布することで、土性がよくなったり、土中の微生物になんらかの効果を発揮するそうです。

上部から下部にかけて、糖度がみごとに上がっています。画像を見てわかる通り、花尻部分は若干グズグズになりかけてますが、ここが美味しい! タネの部分は糖度が一番高い数値となりましたが、実際に口に入れると、苦みが伴って、後味も悪いです。一番甘い部分を捨ててもったいないと思いましたが、素直に捨てるのが良いかと思います。

スプーンで果汁を糖度計の測定部に塗るようにたらします。直接たらさなくても、先っちょの部分に果汁を少量ためて、透明なカバーを下すと、毛細管現象のように果汁が測定部分にしみわたっていきます。糖度計をのぞくと、青い部分と白い部分が見えます。画像は糖度16を示しています。

続きまして、鉾田のメロン。上から10.51111.5となりました。ステビア農法のメロンよりも糖度は控えめでしたが、みずみずしいメロンを堪能できました。

数値で見るとわかりやすい! 品種や農法、産地によっても、糖度が異なる可能性があることを知りました。感覚ではわかってましたが、数値で見せられると説得力が違います。メロンを箱買いして、日数による糖度の変化も調べてみたり。計測器ひとつで、広がりますね。

メロンのネットについては、見た目涸沼産アンデスメロンの方が細かく入っており、鉾田産アンデスメロンの方は、若干、ネットの目が比較的粗く、ネット自体の盛り上がりが少なかったように感じました。糖度については、涸沼産アンデスメロンが平均糖度16。鉾田産アンデスメロンが平均糖度12.3でした。可食率については、涸沼産アンデスメロンが58.3%、鉾田産アンデスメロンが53.2%でした。

産地に限らず満足度が高いメロンですが、重さに対する可食率は、意外にもビワやマンゴーに劣ることになりました。ただ、香りや食べ応えでいうと、メロンは大満足の部類に入ると思います。さらに産地や栽培法でこれだけ糖度が違うと、イチ消費者としては、今後、産地や農法が記載されているシールを探し、選んでしまいます。それが楽しみにもなると思います。

一方で、その農法がどういう農法で、いかなる効果が期待できるのかが、まったくわからないので、説明できる何かが必要だと感じました。シールにQRコードを載せて、ほ場の様子や農法についての情報提供ができるサイトにリンクさせたりすると、良いのではないでしょうか。産地の方、せっかく美味しいメロンを栽培しているのですから、栽培方法も知りたいです。ぜひご検討ください。

14歳男子が食べ比べた結果、やはり、糖度の高いメロンの方が美味しいということでした。私は、フレッシュな感じが好みですので、鉾田のアンデスメロンがおススメです。

中二病をこじらしている中三の長男も、おやじが切ったメロンを美味しいと食べてくれてます。ゲームとラノベが大好きで、将来はeスポーツの選手になりたいそうです。まじか~!?

アンデスメロンの糖度を測った後、興味を示した7歳男子に糖度計の使い方を教えたところ、いろいろなものを測って遊んでいました。「一番あまいものなーんだ?」と次男にたずねられたので、「冷蔵庫にあるリンゴジュース」と答えたら、「ブブー」の不正解。正解は「ソース」ですって。本当かどうかしらべてみたら、糖度40もありました。そんなに糖度が高いのかなと疑問に思ったので調べてみると、可溶性固形物が多い場合には正確なショ糖のみの糖度が測定できないそうなので、この数値は「可溶性固形物の濃度」となるそうです。でも、糖度計でいろいろ測定し、比べてみるのは、夏休みの自由研究に良いのではと思いました。

贈答用、家庭用、品種、産地など、様々なメロンが楽しめるこの季節。皆様もぜひご賞味あれ!!

 

次回、KILOの担当は8月15日となります。

それではまた、別なネタで。

 

追伸

KILOは長男に負けず、ゲーム好き。夏のオススメはXBOX版の『FATAL FRAME』。FPSモードでどうぞ。怖いぞ~。

 

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