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プルメリアは生きているか

公開日:2019.8.1

みなさんこんにちは。だまです。

今日は、5月上旬にご紹介したまっぷたつのプルメリアのお話の続きです。

2年前にお隣さんに押し付けられたプルメリアは順調に生育。このままのび放題にしておいたら、冬、家に入れられなくなる…と危惧した私は、5月にプルメリアをまっぷたつにしてやりました。

切られた樹は沈黙を守り、うんともすんとも言わず、ただただ私の乱暴な水やりに耐えていました。そして、切り離された方の樹は玄関のすみに投げおかれていました。google先生によると、切り口が乾いたら植え付ける、ということでしたが、もういい加減切り口が乾いたであろう6月中旬を過ぎても私は植え付けずに放置していました。毎朝出かける時、そして帰宅した時もプルメリアを見ないように、いそいそと部屋に向かうのでした。

もちろん、わざと荒々しく放置プレイをしているわけではありません。プルメリアをこのままダメにしてしまうなんて、心が痛みます。私だって農耕と園芸、そしてカルチべ編集部のはしくれ、植物を育てる楽しみは知っているつもりです(たぶんね)。植え付けずにいたのは……そう、長いながい梅雨のせいです。週末はずっと雨。作業ができません。『草取りにワザあり!』という本も作ったのに(いい本なんですよ、しかも売れてますのよ☆)、自分の庭の雑草はのーびのび。5月に植え付けたミニトマトもキュウリもナスもみんなどんより病気がち。

そんなわけでプルメリアを植え付けてやりたくてもできない。お天気のせいだけれどどこか後ろめたさもあって、プルメリアから目をそらしていたのです。それから切られた本体(?)もまったく動かず。こちらに対しては、葉の一枚くらいだせや、と軽くののしったり。非情なお世話係です。

「パージされたプルメリアは、そろそろ干からびて死ぬな」

ヤツの死を覚悟した7月中旬、先に本体が動き出しました。そう、葉が数枚出てきたのです!

植物の生命力を見た瞬間、急にやさしくしてやろう、という気持ちになった私は、本体にやさしく微笑みかけてから、パージされた枝の切り口をいそいそチェックしました。きれいに乾いた切り口を見て「ああ、ちょうどいい頃ね! 発根剤あるから、週末晴れたら植え付けてあげるわ」と放置していたことはなかったことにして、プルメリアファーストな体で振る舞ったのでした。

ということで、放置されて「このまま干からびて死ぬかも」と危機感を覚えていたプルメリアの最新のお写真はこちらです!

プルメリア本体。葉がわっさわっさ出てきました〜。
切り離された枝の切り口はきれいに乾燥。
発根剤を塗布。というか、発根剤の容器に切り口をつっこんでやりました。荒々しいでしょ☆
よく見たら、枝の先端から芽が…。い、い、生きてる!
植え付け完了! プルメリア姉妹とデンドロ兄弟で記念撮影。写真左下、白い粉はこぼれた発根剤。数日後、このデンドロ兄弟は数千匹のアリに襲われるのですが……それはまた、別の話。

植え付け後1週間ほど経ちましたが、まだ発根したようには見えません。帰宅時、自転車を玄関に入れるんですが、タイヤを鉢にうっかりぶつけてしまうことがあります。その都度、枝はぐらんぐらんしています(自転車ぶつけんな!)。無事に根付いて、ほどほどに成長してくれることを願っています(気軽に大きくなっては困る)。

ではまた次回、ごきげんよう!

 

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