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ナマハゲ?

公開日:2019.9.17

こんにちは。先週の台風では各地が大きな被害を受け、自然の脅威を痛感するととに災害への備えについて改めて考えさせられました。被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

さて、野菜や果物の話が多い私ですが、珍しく花の話をしたいと思います。

というのも、先日義母が古希を迎え、お祝いの花を贈ったのですが、花屋さんにブーケを依頼するときに「誕生花のダリアを入れてください」とお願いしたところ、ブーケの出来上がりの写真の添付とともに使った花の名前を知らせてくれたのです。

その名も「NAMAHAGEビューティ」と「NAMAHAGEパープル」。

ブーケの写真をお見せできないのは残念ですが、明るく上品で華やかなダリアの名前が「NAMAHAGE」だとは! あまりのインパクトに、思わず声を上げてしまいました。

一瞬で「こりゃ秋田産だ……」と察して、秋田とダリアの関係を調べたところ、ありました!

『農耕と園藝2012年12月号』
『農耕と園藝』2012年12月号「生産現場へGO!! 秋田国際ダリア園」という記事です。右のクリアファイルは、とある展示会で秋田県が配布していたものだそうです。花に詳しいさかもんさんが密かに持っていたお宝を拝借しました。

ダリアはメキシコ原産で、江戸時代にオランダから長崎に持ち込まれ、日本では「天竺牡丹」という名で親しまれてきたそうです。昔は今よりも小ぶりで供花として使われることが多かったようですが、今は大輪でブライダルやお祝い向きの花という印象が強いですよね。

その立役者こそ、この記事で取材させていただいた秋田国際ダリア園の園長、鷲澤幸治さん。鷲澤さんは世界的にも有名なダリアの育種家で、このNAMAHAGEシリーズも、秋田県と連携し鷲澤さんが開発している品種なのだそう。毎年デビューする新品種を決める「NAMAHAGEダリア選抜総選挙」も開催されていて、今年はちょうど来週、9月23日開催だそうです。

今年はどんなNAMAHAGEがデビューするのでしょうか。

NAMAHAGEイヴァンカとNAMAHAGEエポックは2017年の新品種。なんと美しいナマハゲたちでしょう…。(「JA秋田なまはげ ダリア 平成30年度版」より)

名前のインパクトの強さをきっかけにダリアの写真をいろいろと見ていたら、花弁の形や重なり方、色合いがとても個性豊かでおもしろく、艶やかなもの、気品漂うものなどいろいろな表情を見せてくれるダリアの魅力にすっかり心を奪われてしまいました。

秋田国際ダリア園は秋が見頃ということですので、よかったらぜひ足を運んでみてください。

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