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北海道で出会った果物

公開日:2019.9.19

こんにちは、だまです。

先日、「農耕と園藝」の冬号とカルチべの取材で北海道へ行ってきました。取材については、本誌とウェブの記事をごらんいただくとして、取材道中でのお楽しみ、立ち寄った直売所で見つけたおいしいものをご紹介します。

カルチべの取材で訪れた北海道余市郡仁木町。ここは果樹とミニトマトの栽培が盛んな地域。果樹園が広がる街を走る国道5号線とフルーツ街道には、果樹の直売所が数多くならんでいます。

われわれの目的は国道5号を走ること30分、中心地から少し離れた「紅果園」さん。今回の取材・仁木町の記事も手がけるライターの三好かやのさんが、凄腕のパティシエから教えてもらったユニークな直売所だとか。果樹を中心にマニアックな品種をいろいろとご提供されているようです。

どんなおもろしろい品種があるんだろう!? 期待いっぱい胸いっぱいでお店をのぞくと…

ちょうど収穫期のプルーンやブドウが所狭しとならんでいます。しかし、農耕と園芸&カルチべチームの我々としては、「変わり種」に興味津々! ということで、手元の写真に偏りがありますが……。

リンゴ「北上」。最近見かけるジャズリンゴより、さらにひとまわり小さい小粒ちゃん。お味はすっぱく、渋い!

まずはこのかわいいリンゴ。かわいいけれど渋いヤツ。最近のリンゴは渋みを感じることが少ないですよね。しかしこの「北上」は、酸味が強くあとから渋さがやってきます。昔ながらのスッパリンゴ好きにはたまりません。

つづいては、色味はサツマイモっぽい洋ナシ「スタークリムソン」。

POPには「夕焼け色になったら食べごろ」と書かれていました。夕焼け色って…なんかロマンチックじゃなーい?

他にもゆでたてのトウモロコシが売っていたり、あれもこれもほしくなる!!  

ちなみに、ゆでたてのトウモロコシは「昔とうきび」という名前で販売されていました。

トウモロコシの写真はのちほどごらんに入れますが、その姿、黄色く粒がむっちり。見るからにもちもちな感じがにじみ出ています。その場でゆでたてを食べていた三好さんは「もちもちだけど、歯にくっつく!」といって、速攻歯磨きに走っていきました。

その日、取材が終わったら東京に帰る予定だったので、私は昔とうきび(生)、北上、スタークリムソンを購入。帰りの飛行機で重量オーバーになりやしないか、ちょっと不安になりつつお買い物バッグにいそいそと果物をつめこみました。

で、手に入れたお宝はどんなお味かというと…

昔とうきび、茹でる前。
昔とうきび、10分ほど茹でたあと、このむっちりボデー、すごくない? ボディーじゃなくてボデーっていいたくなるよねー。

まずは昔とうきび。食感はもちもち。今どきのスイートコーンのような甘さではなく、昭和な(?)そぼくな野菜の甘さ。そして、かぶりついた歯につぶつぶがもれなくくっつきます。どのくらいくっつくか、ペットのヨウム、かんた君に体験してもらいました。

トウモロコシ大好きのヨウムのかんた君。数粒もらっていそいそ食べるものの、見事にすべての皮がくちばしにくっついています。

床にこすりつけてはずそうとしましたが、そうかんたんにはとれません。粒をつけたまま、部屋をさまよったあげく、イライラしたのかいきなり飼い主にかみつきました…。

気になる洋ナシは、どんな夕焼けを見せてくれたかというと…

買ってきた翌日に撮影。まだ夕焼け小焼けな雰囲気ではありません。

そして待つこと10日。常温で保存したところ、こんなすてきな夕焼け色。

東京の空は狭いけど、こんな紅色見たらたそがれちゃうよね~。ちょっと時間をおきすぎたのか、傷が黒くなってきました…。

で、この夕焼けちゃんのお味はというと…実は結構酸っぱかったんです。洋ナシなのでもっと甘くねっとりしているものかと予想していたのですが、酸味が際立ち、あとから洋ナシ風味が広がるという大人な味だったのです。やるな、夕焼けちゃん(正しくはスタークリムソン)。

農耕と園芸、カルチべの取材は早朝は暗いうちに出発、帰宅はてっぺん過ぎる頃帰宅するようなハードな取材が多いです。山間部の移動もこたえます。しかし、移動の途中では、その土地ならではの青果や郷土料理、保存食に出会えることもしばしば。おいしいものに巡り会えた出張は、記憶に残ることが多いんですよねえ(食いしん坊だからね)。

次はどんなおいしいものに出会えるかしらん。これからも食いしん坊丸出しで、仕事でも遊びでも知らない土地へでかけてみたいと思います。

ではまたお会いしましょう。ごきげんよう!

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