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ナシとザリガニとネコ

公開日:2019.9.26

こんにちは、さかもんです。

今回はちょっとベランダから離れて果物のナシの話です。

私ども一家が暮らしている千葉県は、ナシの産地でもあります。おかげで子供のころから「ナシは千葉県!」と刷り込まれて育っておりまして、夏から秋にかけては朝晩おやつにもナシをもりもり食べるのが習慣です。

まずは8月の夏真っ盛りに、県の主力品種「幸水」と「豊水」を箱買い。次に「新高」が出る頃にもう2回目の箱買いをするのが定番。もちろん贈答品も、この時期はナシ一択。お中元には「幸水」「豊水」、残暑見舞いには「新高」「かおりの」を親戚知人に贈っており、先方も毎年とても楽しみにしてくれています。

ところが、今年は残暑見舞い用のナシが手に入らず、落花生に変更する事態になりました。もちろん落花生も千葉県の名産なのですが、わが家ではお歳暮の定番。今からお歳暮どうしよう?とちょっと困ってしまいました。

わが家ではここ10年ほどは、ずっと同じ千葉県船橋市の農家さんから購入しています。

その農家さんから「新高」「かおりの」は、先日の台風15号で落果してしまい、贈答用ナシはもう打ち止めとのお知らせが……。

自宅用のナシを買いに行った際に伺ったところによると、もとより、昨年秋の台風24号で塩害を被ったため、木が弱っていたそう。摘花し数を絞って生産を続けていたものの、6~7月は長引く梅雨と日照不足で苦戦し、「幸水」「豊水」は小玉傾向に。ようやく天候に恵まれ「新高」「かおりの」の季節を迎えたら、今度は台風15号がやってきたと。

ナシを買いに行った日には、もう自宅用もほぼ品切れでした。農家さん、笑って傷物になったナシをおまけしてくださいましたが……。

農家さんの苦労がしのばれます。どうか来年は天候に恵まれますように。

落果し傷ついた「新高」。農家さんが、売り物にならないからとおまけしてくれました。見た目は傷物ですが、皮をむけばいつものナシ。例年通り、とても甘くみずみずしく、最高の味わいです。

ところで、まったくの余談ですが、今朝分のナシを切っていたところ、リビングのテレビ裏からごそごそバリバリと物音が……。

ネコかと思いましたが、3匹ともお食事中。

となれば、すわ頭にゴのつく害虫かと、殺虫剤をまいてから、おそるおそるステレオやゴミ出し前のダンボールなどを取り除けてみますと、そこにいたのは、

フロリダブルーザリガニのサニーちゃん。先日、脱皮をして体長8cmほどに成長したばかり。今回が初脱走。体も力も大きくなって、新天地に行きたい気持ちになったのかもしれません。

水槽にいるはずの青ザリガニ・サニーちゃんでした。

初脱走でびっくりしたのと、何しろ殺虫剤をまいているので、大慌てで回収。ちょうど鉢植えの水やり用に汲み置いた水があったので、ざぶざぶ念入りに洗ってから水槽へ。

あの物音は、ネコでなければゴのつく虫がたくさん湧いたとしか思えなかったのです。

まさかサニーちゃんとは。

大事にならないといいのですが。

 

それにしても、水槽を置いてある部屋とリビングは10mほどの距離があります。

一晩でその距離を移動したのも驚きですが、間にはハチワレくんの寝床(父の布団)やら、キジシロちゃんお気に入りの爪とぎ(ベッドにしている)やらの付近を通り抜けなければならないはず。

セミは狩ってくるのに、ザリガニは守備範囲じゃなかったのか。ぐっすり寝ていて気付かなかったのか。ネコとしてそれはどうなのか。

サニーちゃんが無事だったのは喜ばしいものの、ネコたちに聞いてみたい一幕でした。

食いしん坊のハチワレくん。人間のごはん(ロールパンや焼き魚)はくわえて逃げるけれど、ザリガニは好みじゃなかった?
わが家で一番のハンターであるキジシロちゃん。室内飼いの割に獲物は豊富で、セミ、ゴキブリ、ダンゴムシ、ヤモリなど。サニーちゃんには気付かなかったのか、見逃してくれたのか。
ミケコさんは野良経験が長いのに、妙に上品。お皿に入ったフードでかつ給仕つきでなければ食事をせず、狩りも下手。サニーちゃんを見かけても、腰が引けてしまったかもしれません。

 

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