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カルチべ取材班 現場参上

『第9回 農業Week』へ行ってきました!【後編】

公開日:2019.10.21

本日のカルチべ取材班は先週に引き続き、千葉県にある幕張メッセに参上しました! 

『「第9回 農業Week」へ行ってきました!【前編】』同様に、展示内容や注目の商品、会場の様子についてリポートしていきたいと思います。

さて、今回はいま注目の土壌資材、バイオスティミュラントや自動走行が可能なAIロボット、さらには伝統あるデータロガーなど気になる製品が盛りだくさんです!

『農耕と園藝 冬号』(11月23日発売号)では細かくお伝えしますが、ご紹介するよりも一足先に、会場の様子を少しだけお届けいたします。

早速、参りましょう!!

世界的に注目されているバイオスティミュラント資材が、野菜の風味を守る

株式会社ハイポネックス ジャパンは、今注目の土壌用資材を紹介。

こちらは、2016年から日本国内の市場で独占販売が始まった「バイオスティミュラント(生物刺激物質)」資材シリーズ。土壌や植物の状態を向上させ、作物本来の風味を引き出す資材として世界的に注目されています。

バイオスティミュラントは、幅広い事例において植物の生理活動を活発にし、収穫物の品質向上や収量の増加など様々な利益を農家にもたらしており、今後の農業生産の場面において有益な資材として、益々の研究開発と市場開拓が期待されています。

収量アップに伸び悩む方などは要チェックです!

  • 高濃度菌根菌『マイコジェル』

土の中で菌根菌が増殖することで植物の状態を回復させます。さらに野菜本来の風味を回復させます。また、水分と養分の吸収も促進してくれます。

  • 発根伸長促進剤『ライゾー』

強い発根伸長力で高温期や降雨期のストレス耐性を高め、開花時や果実肥大期の養分を必要する時期にも効果を発揮します。

  • 有機活力液肥『ボンバルディア』

植物と土壌へのダブル効果で成長を促進するだけでなく、抵抗力もアップします。また、土壌の通気性や養分の吸収力を高める効果があります。

 

協力:株式会社ハイポネックス ジャパン

植を通じて日本を元気にしたい! 希少価値の高いコーヒー栽培はじめませんか?

株式会社アグリジャパンは、国内栽培が困難な作物を国産化(高付加価値)させる取り組みを行っています。

こちらは国産化(食物検疫不要)による安心・安全をもたらすことで農家の方々や消費者を元気にしていきたい、いうコンセプトのもとに、高付加価値な農業を目指す方にオススメのコーヒー栽培。

アグリジャパンコーヒーの主な特徴は、耐寒性に強く、成長が倍速以上に早く、定植後30年以上収穫可能などがあります。

また、既存ハウス活用・初期投資大幅削減が可能になる点も魅力。来月11月には、沖縄県糸満市に定植予定です。

 

協力:株式会社アグリジャパン 

農家の右腕として「頭脳」となり「足」となるAIロボット

テクノロジーで農業の未来を豊かにする、を掲げるGINZAFARMでは、理想的なスマート農業を実証するためのコンサルティングソリューションを提供。

ロボット、IoTなどの技術を生産現場に導入するなかで、カルチべ取材班が今回着目したのは自律走行型のAIロボットである、FARBOT™です

FARBOT™は農家の右腕のような存在になるために日々の業務をサポートするだけでなく、様々な農場データを分析することで農業経営を見える化してくれます。

さらに、栽培エリアを自律走行するだけでなく、ジョイスティックによる手動操舵も可能。 収穫栽培エリア毎の収穫個数判断、解析だって自動で行ってくれます。

また、搭載したセンサーによる環境測定で、圃場内の温度・湿度・二酸化炭素の濃度をエリアごとに測定することができます。まさに、農家の右腕として「頭脳」となり「足」となる次世代型AIロボットの誕生です。

人間と共生できるソフトロボット社会をめざして

FARBOT™の最大の特徴は、人と環境に優しい素材やアクチュエータで作られたソフトロボティクスの哲学を大切にしていること。

ロボットがやわらかくなることで、より安全になります。例えば、素材がやわらかければ、ロボットとぶつかっても痛くないですよね?

どこか落ち着く木のぬくもりや愛着の湧きやすいフォルムを持っていることで、圃場で戦う相棒として、いっしょに頑張っていけそうな気がします。

そしてこちらはSKYBOT™という農業用ドローン。

軽微かつ美しいボディにスケルトンの素材が映える、こちらもなんとも親しみやすい印象です。

もっと詳しくご紹介したいところですが、続きは本誌で……!

協力:GINZAFARM

「スマホ×ロガー」を実現! Bluetoothを搭載した最新モデル

歴史ある株式会社ティアンドディから紹介されるのは、言わずと知れた温度・湿度を測定・記録する、クラウドに繋がるデータロガー「おんどとり」。

この、記録データの普遍性を最重要テーマとして追及してきた「おんどとり」シリーズがついに25周年を迎えました。

無線LANタイプのwbと有線LANタイプのnwから、ネットワーク接続環境に合わせて選べるのも魅力。無線LANタイプのwbはBluetooth機能も搭載し、スマートフォンから直接通信可能。電池駆動のため設置場所も制限されません。

また、無償クラウドサービス「おんどとり Web Storage」を利用することで、スマートフォンでもパソコンでも、「いつでもどこからでも」温度・湿度の確認ができます。

今後も末永く圃場で大活躍してくれること間違いなしですね!

協力:株式会社ティアンドディ 

耳寄りな農業資材の紹介や、栽培技術の向上を目指す取り組み、さらには最新技術に関するセミナー講演など、たくさんの収穫が得られる日本一の農業イベント『農業Week』の様子を少しだけご紹介しました!

来月発売となる『農耕と園藝 冬号』(1123日発売予定)では、さらに詳しくリポートしておりますので、そちらもぜひご覧くださいませ。

そして、来月特集するテーマについても、少しだけご紹介を!

次号の『農耕と園藝 冬号』では第1特集ではすでにお伝えしている『トマトの最新情報』を、第2特集では農業Weekリポートでもご紹介した『「ドローン×農業」のこれから』を特集します。乞うご期待!

 それでは、次回の「カルチべ取材班 現場参上」もお楽しみに!

 

 

文・写真/編集部

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