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直売所のおはなし

公開日:2019.10.15

こんにちは、づみたんです。

台風一過の空と川。

観測史上最大ともいわれた台風19号が過ぎ去り、次第に被害の様子が明らかになってきました。

私自身、二十数年生きてきたなかで体感したことのないような大嵐に包まれ、言葉にならない恐怖を感じました。

この度の台風19号の被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げますとともに、みなさまの一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

さて、そんな本日は「直売所の野菜」のお話でも。

 

先日、山梨県上野原市に取材に行った園長からお土産をもらいました。

朝、出社して一番に私の目に飛び込んできたのはデスクに溢れんばかりの野菜たち。どれもあまりスーパーなどでは見かけないラインナップです。園長に感謝!

どうやら園長、談合坂のサービスエリアにある「談合坂SAやさい村」に立ち寄った際に購入してきてくれたそうです。

とある晴れた日の談合坂やさい村。

サービスエリア内にある談合坂やさい村は、「新鮮・安心・安価」をコンセプトに、高速道路上で100%地元産の新鮮な野菜を購入できる直売所として、中央道の利用者などから好評を得ている憩いの場。

ミズナやホウレンソウ、ルッコラやバジルなど、葉物は常時50種類以上の品ぞろえがあるとか! 「高速上の山梨プチ農園」と言われるのもわかります。

園長が自宅用に買った「ズイキ」のお話は、後日ブログに出てくるかもしれませんよ…!

さて、私がいただいたのはミドリナスにシカクマメ、シークワァーサーにヒョウタンカボチャ、そしてセンナリウリ(※呼称は生産者の表記に準じています)。

どの野菜も、味や調理法が気になりますが、特に私が気になったのはこのシカクマメ!

シカクマメは、熱帯アジア原産のマメ科の野菜。夏に実を収穫して秋に芋掘りができる一度で二度たのしい野菜でもあるそうですよ。莢・弦先・地下茎を食用にできます。

輪切りにすると切った箇所が四角く見えるため「シカクマメ」と呼ばれているこちらのお野菜。沖縄では「うりずんマメ」とも呼ばれ、家庭料理などで親しまれている大変ポピュラーな野菜だそうです。

ということで、早速自宅に帰って調理してみました。

ウリ科の野菜が好きな私には馴染みのある、センナリウリ。こちらはいっしょにもらったシークワァーサーや、冷蔵庫にあったシソ、ショウガと共に浅漬けに。
ミドリナスはサイズがとても大きく、食べ出があったので、豪快に半分に切った上でジューシーな和風ステーキとナス味噌炒めをつくることに。
そのなめらかな食味からバターナッツと呼ばれることもあるヒョウタンカボチャ。可食率と鮮やかなオレンジ色に感動しつつ、今回はニンジンとあわせてラペにすることにしました。

しかし、こんなにたくさん一人で食べきれるのでしょうか……!? と思いつつ、完成です。

農業Week前日、怒涛の3日間を乗り切るための、づみ家の食卓。

最も気になっていたシカクマメは、冷蔵庫にあった卵の賞味期限が近づいていたこともあり、ゴーヤチャンプルーならぬシカクマメチャンプルーにしました。独特のコリコリとした食感が美味しかったですよ!

おかげさまで、日本最大の農業イベント、「農業Week」怒涛の3日間(10/9~10/11)を無事に乗り切ることができました。会場にお越しいただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました!

農業Weekの様子は今週と来週、2回目に分け、カルチべでもミニリポートをお届けしたいと思います。こちらもお楽しみにー!

 

さて、話は戻りますが、今回は改めて直売所の偉大さを実感しました。日頃はなかなか直売所で野菜を購入する機会がありませんが、今後はもっと地域密着型の良さを活かした購買を意識することが出来ればと思いました。

直売所で販売されている農産物は、普段お目に掛かれない野菜が多い上、とてもおいしくやさしいお値段で、しかもたっぷりと詰められていることが多いですよね。システマチックな小売店やネット通販など、流通の多様化が進んでいる現代に、農家さんの大きな愛を感じる瞬間です。

いつかはカルチべのサイト内でそんな「全国の農家さんの直売所MAP」をつくることができたらいいなぁ…!なんて思いました(とても難しいけれど…)。

こういった情報も、今回の台風の被災地まで情報を提供できるようになるのはまだ先かもしれません。しかし、その日まで各地域のみなさまに思いを馳せつつ、変わらず役立つ営農・園芸情報をお届けしたいと思います。

冒頭の川にはもともと暮らしていたのか、あるいはどこからか流されてきたのかカメの姿が。陽の光に首を伸ばし、目を細めていました。

それでは、また次回お会いしましょう!

編集部のづみたんでした。

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