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資機材チェック

自然に還る生分解性フィルム『ビオフレックスマルチ』

公開日:2019.12.16

露地・施設栽培ともに使用頻度が高いマルチ資材。アキレス株式会社の生分解性フィルム『ビオフレックスマルチ』は、強度があるうえ、微生物により二酸化炭素と水分に分解される、環境にやさしい農業資材だ。

農業用マルチフィルム『ビオフレックスマルチ』

強度と柔軟性に優れたフィルム

『ビオフレックスマルチ』は、アキレス独自の配合処方などにより、生分解性でありながら強度を備え、柔軟性にも優れているため作業効率が良いのが特長だ。アキレスの『ビオフレックスマルチ』は強度があり、機械を使用した展張などでも破れにくく、大幅な省力化にもつながっている。

北海道上川町でダイコン栽培をする生産者は、約100haの広大な面積の圃場で、130cm幅×800m巻のマルチフィルムを並列に2本ずつ敷き込んでいる。シーダーテープをマルチフィルムの下に敷き込む際、特殊なマルチャー機のセンサーが種の位置を感知し、マルチフィルムの穴あけと肥料散布も同時に行っているが、『ビオフレックスマルチ』はテンションで破れることなく使用できるという。

茨城県八千代市のレタス生産者は、「資機材を選ぶ時は『性能重視』で選んでいるが『ビオフレックスマルチ(黒色)』は強度があり展張しやすい」と評価している。

茨城県のレタス圃場。『ビオフレックスマルチ(黒)』を使用

環境に配慮した生分解性フィルム

『ビオフレックスマルチ』は、生分解性を備えた環境にやさしいフィルム。生分解性といえば、なかなか分解が進まない製品もあるが、『ビオフレックスマルチ』はアキレス独自の処方設計により、強度と柔軟性の両方を兼ね備えているため、ポリエチレンに近い強度を持ちながら、土中に埋設させると、ほぼ原形がなくなるまで分解される。

農産物の収穫までに要する時間は3ヵ月から6ヵ月。地域ごとの分解性を確かめ、北海道から宮崎まで全国各地の現場実証を実施し、微生物が働く温度や湿度情報により分解期間を割り出し、短期配合と長期配合を処方設計し『ビオフレックスマルチ』の商品化につなげている。

■生分解試験結果

広島県世羅町のキャベツ生産者は、「以前は他社製品の白いタイプを使用していたが、夏場に雑草が生えて除草剤を使っていた。『ビオフレックスマルチ(白黒)』に変えたところ、雑草も生えず、遮熱効果もあり、とても助かっている」と話している。

マイクロプラスチックの海洋汚染やCO2対策、省力化など、アキレスは環境に配慮しつつ、生産者視点に立ったフィルム製品の開発に注力している。

 

 

ビオフレックスマルチ(生分解性フィルム)

特長:生分解性で環境に配慮/優れた強度と柔軟性/高い地温上昇効果/優れた雑草防止効果
性質:生分解性マルチ
厚さ(mm):0.016〜0.02
長さ(m):200〜800
幅(cm):50〜210
色:透明、黒、銀ネズ、白黒、ダークグリーン
*厚さ(mm)、長さ(m)、幅(cm)は、製造可能範囲となります。
*生分解性は、土壌の種類や環境により異なります。
・上記サイズは常備在庫ではありません。
・分解期間により短期配合と長期配合があるので応相談。
・そのほか、サイズ、長さ等の特注品については応相談。
・500m巻などの長尺巻については特注可能。
・作物によってマルチフィルムに求められる性能が異なり、用途により使い分けられる色をラインナップしています。

<アキレス農業資材>詳しくはこちらから↓↓
『ビオフレックスマルチ』(生分解性フィルム)
https://www.achilles.jp/product/agriculture/horticulture/bioflex-multi/
『ビオフレックスマルチ』開発ストーリー
https://www.achilles.jp/rd/development-story/bioflex-multi/

お問い合わせ

アキレス株式会社 農業資材販売部
TEL03-5338-9289
〒169-8885 東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー

 

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