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展示会は品種の勉強ができるチャンスなのだ!

だま
公開日:2019.11.30

こんにちは、だまです。
先週、某社の圃場見学会におじゃましてきました。

圃場見学会は種苗会社が、生産者や種苗店、各団体の営農担当の方々に、新品種や主力品種を紹介するために開催されています。『農耕と園藝』では、取材OKの見学会・展示会の様子をご紹介していますので、記事をごらんになった方もいらっしゃるかと思います。

見学会は新品種はもちろん、これから発表されるであろう品種なども見ることができ、われわれとしても大変勉強になります。名前がつく前は番号で呼ばれているのですが、番号品種時代から1〜3年見続けている品種にようやく名前がつくと、自分が育種をしたわけでもないのに、ちょっと嬉しかったりします。「しっかりポテンシャルを発揮して、大産地に採用されるんだぞ」なんて、心の中で品種に語りかけたりして(どこから目線?)。逆に番号のまま消えてしまうものもあり「あいつ、味は良かったのに……あばれがちだったからな…」なんて、淘汰される品種を惜しんだりして。

見学会・展示会は各社それぞれの方針や、会社の雰囲気も垣間見ることができて、メディアとしてはそういった点もおもしろいと思っています。

さきほども申し上げましたが『農耕と園藝』では、新品種を中心に各社の農場の様子をご紹介していますが、カルチべでもすこーしだけ、農場の写真を掲載しますね。

先週発売した「農耕と園藝」冬号に掲載されているSホープさんの東京都内にある農場。自社商品が展示され、実際に散水状態を確認することができます。
こちらはT種苗さんの研究農場の一角。とにかく広いです。見学会は農場内をバスで移動します。女性社員が考えた野菜を使ったお料理も振る舞われます。
こちらもT種苗さん。上の写真とは別の県にある農場です。こちらでは主に花の展示をしているそうです。
こちらは秋号の植物工場向け品種特集でご紹介したM協和さんの研究農場。見学会ではなく取材でうかがいました。レタス開発チームは女性が多く、和気あいあい、活気あふれる研究農場です。
先週おじゃましたSのタネさんの圃場の一部。こちらの農場は10年ぶりに公開されたそうです。貴重な見学会に参加できました〜。この見学会は次号でご紹介しますよ! すごい立性のコマツナ品種がお披露目されましたよ。
Y植木さんの展示会の様子。自社商品だけでなく、たくさんの農業関連メーカーさんが出展しています。パプリカはオランダの品種がほとんどですが、こちらは日本の条件に合うパプリカを開発されています。ちょっと前ですが、2017年のパプリカ特集ではおせわになりました!
こちらはM種さんの滋賀にある農場。西洋の変わった野菜を積極的に育種したり、美的センスにあふれた品種が多いです。多品目栽培の生産者さん、カラフルなニンジンとか作ってますよね。年に2回おじゃましますが、行くたびにほっとするのはなぜかしら? 夏はスイカの試食、冬はあたたかいおでんを作って待っていてくれます。
こちらもM種さん。スイカの栽培展示。なんか素敵よねー。
私の中でM野種苗さんといえばニラ! もう、グリーンベルトがすごいんですよ。それから、生まれてはじめてアイスプラントを食べたのがM野種苗さんの見学会でした。
Y印種苗さんの千葉農場。夏はスイートコーン、エダマメ、冬はダイコンや葉菜類の品種を中心に展示されています。緑肥もたくさんの種類があります。またまた試食の話で恐縮ですが、社内のお料理番長(!?)が作ってくれる料理は、どれもおいしいんですよ☆(前回はプロのシェフからのレシピ提案でした)
E研さんのオープンデイも毎年おじゃましています。研究者や学生さんもたくさん見学に来ています。そして、E研さんといえば『蔬菜の新品種』ですが、12月上旬に20巻が弊社より発売となります! 実は、創刊60周年記念号なんです! 「野菜品種開発60年のあゆみ」として、日本の育種の歴史をまとめています。貴重な資料となりますので、ぜひお求めください!
K種苗さんの展示会の様子です。数年に一度?農場見学会も開催されています。展示会は品種紹介、養液栽培関連商品などが展示されています。もちろん試食もありまして、女性ならおわかりかと思いますが、イモ・クリ・カボチャ、もう、止まらないのよ「シルクスイート」が!
Tタ種苗さんは地元の方も見学会に参加されいるので、とってもにぎやか。直売もあって「カリフローレ」があると買っちゃうのよね。
Mヨシさんの見学会は、すこぶるゴージャスです。いかにも技術的にすぐれた篤農家っぽい人がたくさん集まっています。展示会場には毎回SNS用の撮影スペースが設けられていて、みんな照れながらも花冠をかぶって撮影していました(もちろん私も撮りました)。

いかがでしたか? 圃場の写真1枚でも、その会社の雰囲気をイメージできるのではないでしょうか。

私はこの部署に7年ほどおりまして、いろいろな見学会にうかがっていますが、大変勉強になります。たくさんの品種を見せてもらうことで、品目・品種ごとに、どういった特性を伸ばしていくか、さまざまな戦略が見えてきます。また、時代とともにたくさんの品種が生まれては消えていくシビアな世界だな、とも思います。生産者さんもたくさんの品種からどれを選ぶか、栽培技術だけでなく、消費者に好まれて売れる品種を見極める目も問われるわけで……農業は本当に大変です。しかし、奥深くておもしろい世界だと思います。

*見学会は事前申し込みなどが必要です。ご希望の方は、事前に各社ご担当者様にお問い合わせください。

 

 

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