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いつか南インド料理

だま
公開日:2020.1.22

こんにちは、だまです。
今日は南インド料理のお話です。

最近、南インド料理が気になっています。なぜ気になりだしたのか、はっきりしたきっかけを思い出せないのですが、昨年から映像や本など、インド料理に関連するものを目にする機会が増えているからではないかと思います。

そもそもは、テレビの料理番組でナイルレストランのナイルさんがカレーの作り方を紹介しているのを見たことからはじまったように思います。番組では、チキンカレーを紹介していたと記憶していますが、肉をマリネしてやわらかくし、スパイスをふんだんに投入したカレーはとてもおいしそうでした。

それだけでなく、カレーをつくるナイルさんがとても楽しそうで幸せそうに見えたのです。そんなナイルさんの笑顔もセットで、わたしのなかのインド料理の評価にキラーンと★(星)がつきました。

同じ頃、YouTubeで「今日ヤバイ奴に会った」という動画をよく見ていました(今も定期的にチェックしています)。その動画では、屋台で注文した料理が調理されていく様子を流しています。

インド料理に限らず、料理をしているのを見るのが好きなのですが、このチャンネルは、現地ならではのざっくりとした調理をおおらかに表現したテロップに、作りてのインドへの愛情を感じ、ファンになりました。

紹介されている食べ物はどれもスパイシー。映像なのに香りが立つかのようです。繰り返し動画を見るうちに、わたしのなかで、またまたインド料理に★がキラーンと輝きました。

その動画を見ながら、現地に近い味のインド料理が食べたい、できることならば自分もスパイスマスターになって、インド的な料理を自由自在につくれるようになりたい、と思うようになっていきました。

また同じ頃、書店で『南インド料理とミールス』という本を見つけました。あのおいしくて幸せそうなカレーをつくるナイルさんの息子さんであるナイル善己さんの本です。インドでも北インドでもなく、あえての南インド料理のレシピ。ページをめくると、どの料理もなかりホットなスパイシー風情。絵に力があります。

『南インド料理とミールス』ナイル善己[著]柴田書店

なんだか南インド料理、かっこよくね?
ミールス(定食のこと)とか、響きもよくね?

すぐに影響を受けるわたくしは、この本をお手本に、本気(と書いてマジと読む)でスパイマスターになりたい!!  そして南インド料理を好きな時に好きなだけ食べたい!! とテンションがあがり、心のなかに★がキラーンキラーンと流星群なみに流れ、南インド料理への憧れが強くなっていきました。

さっそく『南インド料理とミールス』を参考にスパイスを揃えよう、とメモを片手に読み始めたのですが、そこには衝撃的なテキストが……。

冒頭に必要なスパイスの解説が掲載されているのですが、そのなかの「カレーリーフ」についてのくだり。南インドやスリランカの料理には欠かせないスパイスのひとつで、ドライもあるけれどフレッシュなもののほうが香りが断然いい、と説明があり、そして、

……香りは抜群です。ただ、出回る量が少ないのは事実。ならば、プランターで育ててみませんか?……

と、衝撃的な一文が!

調味料を自分で栽培しよう、と提案をしている本に初めて出会いました。衝撃でしたが、こういうスタンス、結構好き。

南インドカレーをつくるには、カレープランツの栽培から…。気が遠くなるというか、南インド料理が遠ざかっていく……と思うでしょ?

ところがどっこい、こちとらカルチべ編集部、カレープランツの苗を買って栽培すればいいじゃない!  ということでガーデンセンターからお迎えしたのがこちら。

こちらがカレープランツです。夏の終わりに入手して半年たちました。今は寒いので家に入れています。春頃使おうと思っています。栽培方法がわからず、あまり大きくなりません。枯れないか心配。

小さな苗はなかなか大きくならず、葉の枚数も少ないまま。自分で料理をするのはまだ先かしらん、ということで、カレープランツが育つまでは、プロにつくってもらった料理を食べることにしました(はじめからそうすればよかった)。

インドのイベント「ナマステ・インディア2019」で食べた南インド料理のビリヤニ(ごはん)。ヨーグルトをまぜて食べてもおいしい。赤いのはラッサム。酸っぱいスープ。左の大きな餃子みたいのは、名前を忘れましたが、中にクミンがはいったジャガイモの粉ふきいもみたいのが入っていました。いずれもうまし。
近所の南インド料理屋さんで食べたマトンビリヤニ。こちらもヨーグルトをまぜまぜして食べるとさらにおいしゅうございますの。真ん中の赤いのはラッサム、左上のお豆のカレーはサンバル。まろやかです。

南インド料理の食べ歩きを楽しみつつ、ちょっと興味深い本にも出会えました。

『日本の中のインド亜大陸食紀行』小林真樹[著]阿佐ヶ谷書院

これはちょっとスリリングな本で、インドやネパール、バングラディッシュなど、日本において南アジアの料理がどう根付いていったか、そして現在はどのような状況にあるのかを紹介しています。インドをはじめとした南アジアから日本にやってくる人が増えていることで、ますます広がりを見せる国内のスパイシーな料理店。この本では、食を通して各国の文化や宗教にも触れています。日本全国のアジア料理店を訪ねていたり、地域のコミュニティに入れてもらいながら、家庭料理を食べたり、行事に参加して持ち寄りパーティー(?)の特別な食事を一緒に食べさせてもらったり。読んでいると日本に点在するアジア料理店めぐりをしたくなってきます。

そんなわけで、刺激的な本に出会うことはできましたが、カレープランツのせいにしてなかなか自分でつくるところまでたどりつかない南インド料理。カレープランツが順調に生長してスパイマスターになる日はくるのでしょうか。

最後に、スパイシーっぽい本をもう一冊。

『ベンガル料理はおいしい』石濱匡雄[著]ユザーン[監修]NUMABOOKS

ベンガル料理は未知の世界ですが、インドの楽器タブラを演奏するミュージシャン、ユザーンが押しているのでうっかり購入した本。買ったはいいけど、『南インド料理とミールス』のレシピもつくっていないんだから、ベンガル料理にたどりつけるのはいったいいつになるのやら…。

今日はカレープランツの話であっさり終わろうと思っていましたが、おもいのほか長くなってしまいました。最後までおつきあいくださった物好きなみなさま、ありがとうございました。2020年もよろしくお願いいたします。

 

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