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冬のベランダとキダチアロエ

公開日:2020.1.30

こんにちは、さかもんです。

今年の冬は本当に暖かいですね。

寒さに備えて買いだめしていたホッカイロも、ほとんど消費せずに済んでいます。

過ごしやすいのはありがたいことなのですが、深刻な雪不足のニュースが続いていて、農作物への影響も心配です。

 

さて、この暖かさの中でベランダはと言いますと、例年とは少し違う動きもあるようです。

例えばゼラニウムは咲きっぱなしで、次々と調子よくつぼみがあがってきています。

一方で、クリスマスローズはせっかくのつぼみが枯れるなど、なかなか開花にこぎつけません。

ムスカリやスイセンは、発芽が早く、生育も前倒し傾向です。

 

そんな中で、コチョウランなどのラン類は、順調に花芽が育ってきており、2月には花が楽しめそうです。

コチョウランは、去年たくさん咲いたので、今年はどうかと思っていたのですが、今のところは期待以上。

シンビジウムも開花に備えて、いつもの目立たない場所から、リビングからも見える南側にお引越しさせました。

コチョウランは、5つほど花芽が上がってきました。4、5品種あるはずですが、名札をなくしたため、もはやどれが何だか。花の色は咲くまでのお楽しみです。
ハチワレくんの悪癖再び。数年ぶりに、コチョウランをあぐあぐかじられました。写真は叱られた直後で、今度はなぜかベロベロなめだしたところ。葉っぱに歯形とよだれの後が……。
雨濡れのシンビジウム。こちらは3鉢で合わせて4つの花芽がつきました。2月中には咲いてくれそうです。
ムスカリはひと月ほど前倒して発芽してきました。昨年は葉ばかり茂って花はなく、少し寂しい鉢植えでした。今年こそ?

ところで、わが家には鉢植えが多いため、どうしても不遇な鉢植えもでてきます。

トップは風除け扱いで毎度ボロボロになるシランですが、次点は間違いなくキダチアロエ。例えば、せっかく咲いても誰も気づかなかったし気づいてもスルーする、なんてこともあるのです。

人知れず咲いていたキダチアロエ。ベランダ担当の父でさえ、「アロエだし」という理由で、お披露目するつもりもなかったとのこと。ラン類との扱いの差は歴然です。

このキダチアロエも古株で、四十年前に母が嫁いできたときにはもうあったとか。

その間、切り戻したり、子株に更新したりしては、また巨大化するのを繰り返しています。

とにかく丈夫で、大した手入れは必要なく、病害虫に悩まされたこともなく、強風にさらされてもへいちゃら。

家族からの評価は、おおむね「大きくて邪魔」とマイナス傾向。

したがって、キダチアロエの置き場は、窓からは見えず洗濯物干場からも離れた場所で、かつ最も強い風が吹きすさぶベランダの隅っこ、となっています。

ただ、キダチアロエは、わが家ではミント以上に利用している鉢植えでもあります。

虫刺されや油がはねたなどのちょっとした火傷には、キダチアロエの葉をちぎってきて、内側の半透明をしたゼリー状の部分を患部にちょんちょん。すると、なんとなく煩わしいかゆみなどが治まる気はするのです。まあ、気がするという程度で、子供のころからの刷り込みと習い性とで、あまり深く考えずに使っています。

ひょっとしたら、わが家にとってキダチアロエといえば有用な植物であって、花を観賞する鉢植えではなかったのかもしれません。祖母が生きていたころは、キダチアロエをもっといろいろなことに利用していたと聞いています。

とはいっても、キダチアロエにとっては、虫刺されの多い夏秋は頻繁に葉をちぎられて、花咲く冬は顧みられないということになるわけで……。

さすがに不遇が過ぎるかなと花を見ながら反省した次第です。

キダチアロエの花は、よくよく見れば美しい朱色で、高々と咲く姿には気品もあるよう。毎年開花していたにもかかわらず、「はじめて見た」という妹は、アロエなのにきれいだと変な驚き方をしていました。

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