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なるほど園芸用語

主枝と側枝

公開日:2020.5.14

幹と枝

樹木の主軸を幹、主軸から分枝して骨組みを構成する茎を枝と呼ぶ。幹から分枝した第一次の枝を大枝、分枝を繰り返してできる末端の数次の枝を小枝という。

果樹などの樹形を構成する幹と枝を表現する場合には、主幹、主枝、亜主枝、側枝に分ける。

主幹は地際から大枝の分かれる部位までの幹を指す。主枝は主幹から分枝した大枝を指し、亜主枝は主枝から分枝した枝であって、樹形の骨格を構成している太い枝をいう。亜主枝は副主枝を意味するが、用語としては亜主枝を使う。側枝は亜主枝上に分枝する枝をいう。側枝にはいろいろな役割があり、その役割と性質に応じた名称がついている。

枝齢と側枝

枝齢から側枝を区分する場合には、1年枝を今年枝または当年枝(現在伸長しているか、休眠しているが最近まで伸長していた枝)、2年枝を前年枝(休眠期を経て2年目になった枝)、3年目以降の枝は3年枝、4年枝、5年枝と年数をつけて呼ぶ。

今年枝もしくは前年枝が葉芽だけをつけると、植物形態では栄養枝ないし栄養シュートと呼び、花芽をつけると生殖枝ないし生殖シュートと呼ぶが、園芸では前者を発育枝といい、後者は結果枝ないし結果母枝になる。

結果枝

結果枝は果実をつける側枝を指す。今年枝が結果枝になる果樹にはカキ、クリ、リンゴ、ナシ、ブドウなどがあり、前年枝が結果枝になる果樹にはモモ、ウメ、オウトウ、スモモ、アンズなどがある。

結果枝は枝の長さにより短果枝・中果枝・長果枝に区分し、リンゴ樹では、短果枝は10㎝以下、中果枝は20㎝前後、長果枝は30㎝以上とされる。花束状短果枝は花芽が特に密生した短果枝のことをいい、オウトウ、スモモ、モモ、ウメなどで見られる。これは短果枝の頂芽だけでなく腋芽も花芽に分化したときに発生する。ナシでは短果枝群あるいはしょうが芽といい、望ましくない結果枝となる。

結果母枝

前年枝の発育枝に花芽を分化し、その花芽から伸びた枝が結果枝になる前年枝を結果母枝という。カキ、ブドウ、クリ、カンキツなどでは、前年枝が結果母枝になる。

果実生産には結果母枝の良否や結果母枝数が影響を与えるので、剪定する時の結果母枝の選別が大切になる。カキやクリの剪定では良好な結果母枝を残すための間引き剪定を主とし、ブドウでは結果母枝の間引きと切り返しが行われる。カンキツ類では前年枝に花芽を分化するので、結果枝と発育枝の比率を調整することで隔年結果を防止している。

 

『農耕と園藝』2014年10月号より転載

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