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口の中はもう夏休み! 熊本県産スイカ『べにこだま』

公開日:2020.4.16

こんにちは、KILO79です。くまもんシールが貼ってある、しゃりっと美味しく甘み充分な熊本県産べにこだまを美味しく頂いたレポートの前に……。新型コロナウイルスの感染拡大。こんなに大変なことになるとは思っていませんでした。感染者が増えていく毎日。リモートワークを実施しているわが社のオフィスはがらんとしています。

かつて、後輩を大声でしかり原稿の束を投げつけ、私の無理な注文に首を縦に振らない上司を、鬼の形相で睨みつけた同じ場所とは思えません(昔の私は、今考えるとムチャクチャですな。ごめんな、高城、マチャコ)。生きているうちに謝ることができて良かった~。

通常時よりも、社内連絡を密にすることが多くなり、あたふたとハンドリングしていたら、あれっ?! 締め切り過ぎてました~。担当女子編、ゆるして~。

むさしやさんも、時短営業

「コロナの影響、でてる?」

「うん、夕方の4時ごろには客足は止まるね。いつもは夜の8時まで店を開けてるんだけど、ここ数日は5時でしめちゃってるよ」

「なるほどね。大田市場のようすはどう?」

「保存のきく野菜からなくなってるね。タマネギ、ジャガイモ。だぶついてるって感じはないけど、本郷三丁目から大田までの道は閑散とはしてるね。飲食店からの需要がないから、生産調整しているのかもしれないね」

「おー、春キャベツとか、季節の野菜は?」

「それが、産地の現場に海外実習生がいなくて、人手不足で出荷できなくなるかも知れないと噂しているよ。とくに重量野菜。キャベツ、レタスは出荷が心配されているね」

「でも、飲食店への需要がおちてるから、丁度良い具合におさまったり」

「うん。そうなるかも知れないね。だけど、人手不足は解消されなくなるから、植え付け量が減少しすることも考えられる。順調に復興しても、人手も戻らないといろいろと影響が出そうだね」

「コロナ禍(ころなか)で、会社員の働き方ががらっと変わって、テレワークにスカイプ会議が実行されてね。いる物といらない物の輪郭が徐々に見え始めているね」

「そうなんだ。サラリーマンは大変だね」

「うん。ほんとうに、コロナ不況が長期化して、ブレイクスルーな商品が開発できなかったら、行き着く先はリストラなんだろうなと。ゾッとするよね(苦笑」

「あ、そうなったらKILOさん、海外実習生の代わりに農家に手伝いに行ったら?」

「そうね。働き口があるなら。家のローンも残ってるし。重い物、運べるように体を作っときます。なんつって」

店頭は雑柑が終わったあとのべにこだま

スイカにメロン。店頭も柑橘のオレンジ色から緑に変わりつつある。

「というわけで、何にスポットライトあてましょか?」

「気温がじょじょに上がってきて、ハウスのイチゴが終盤にさしかかってきた今頃(4月15日)から、果物としては、ビワ、アンデスメロン、そして『べにこだま』を売りたいよね」

「この時期にスイカですか。季節を先取りしすぎているような。スイカは小玉でも早い早い」

「それが粋ってもんじゃない」

「季節先取りね。たしかに」

ハウスイチゴ「さがほのか」。酸味が少なめで物足りない、と飯島さんに教わって、家に帰って食べてみたら、結構酸っぱかったです。子どもは、丁度良いですって。香りが抜群。

「べにこだまはね、茨城、群馬、熊本からの出荷が多いのよ。そのなかでも、ネームバリューがあるのが群馬県藪塚(やぶづか)産。味が良い。んだけど、果肉が柔らかいんだよね。僕は果肉が締まっていてシャリ感の強い熊本県産が好きだな」

「まあ、それは飯島さんの好みでしょ(笑)。好みは人それぞれだからね。どのような品種を使ってるんだろう?」

「僕の知っている限りでは、『ひとりじめ』とか『愛娘(まなむすめ)』という品種を使っているみたいだよ」

……というわけで、今回は熊本産「べにこだま」をいただきまーす。

静岡産ブルーベリー。早生種。実が大きい。普段、飯島さんは高知県産が出回るまでブルーベリーを仕入れないのだが、今回、仲卸に押し切られて仕入れたそうな。580円と若干お高めだが、「美味しい。びっくりした」と飯島さん談。

お世話になった種苗会社さんでした

飯島さんに教えてもらった小玉スイカの品種を検索してみたら、大変お世話になった種苗会社さんの品種でした。ちなみに、小玉スイカ品種『ひとりじめ』は荻原農園さんの品種です。

参考URL:http://www.suika-net.co.jp/user_data/contents_s.php

 

小玉スイカ品種『愛娘』はナント種苗さんの品種です。

参考URL:http://www.nanto-seed.com/urekko/suika.html

 

両社さんとも、KILOにとって、実に思い出深い、大変お世話になった種苗会社さんです。この話、二度目ですね。ディテールが前回と違っていたりするけど。お許しを。

入社二年目(20年前)の広告部時代に、荻原社長のところに営業をしに行った際、「手ぶらじゃ帰れないんだろ」って、出広契約というお土産を持たせていただいて。「カッコイイ! 荻原社長、一生ついていきます!」って思ったら、担当外れちゃいました。すみません。でも、本当にありがとうございました。

時と場所が変わって、春の種苗業界の親睦会が上野の精養軒で開かれていた時代。取材に伺っていたKILOに、ナント種苗の先代の社長さんが「上野の桜が、毎年楽しみなんだよね」って、声を掛けて下さって。営業しに行くと厳しい社長さんだったけど、優しい面もある社長さんなんだなぁと、感動した記憶があります。

子ども達の期待を裏切らない 甘さとおいしさ

休校が続くので、子どもは家で学校から出された課題をこなし、家でごろごろしています。ストレスも溜まっていて、兄弟げんかは絶えず、近年男子化が激しい妻は「おまえら、やめろっていってんだろ~」と怒号を飛ばす始末。ハート様みたい……。ひでぶっ。

そんな世紀末チックでYouはShockなわが家に、一服の清涼剤『こだますいか』様が降臨。愛を取り戻せるか?

くまもんとにらめっこ。くまもん固まっちゃってます。子どもにはキャッチーです。スイカ割りして食べたいとリクエストがございましたが、却下。
真ん中かですぱっと二等分。ちょっとした算数のお勉強をしながら、楽しくいただきます。
二分割にした断面。スがはいってなくて、実がびっしり。ぼけてもなく、これは期待できますね。
食べやすいように8分の1カットに。種が多いけど、スイカはこうでなくちゃね。種出すの面倒だから、バリバリたべてみました。子どもはつまようじでほじくりながら楽しんでましたよ。
がぶっといただきました。「甘くておいしい!」。合格点いただきました。ちなみに糖度は12.5度でした。味がしっかりのってて、シャリ感もばっちり。夏に食べるスイカよりも良いかも知れませんね。1個2,600円もしましたからね~。ちなみに自腹です。
冷蔵庫にあったファンタに着目し、ファンタにスイカを投入。おいしさ倍増を期待した次男でしたが、「スイカもファンタ味になった」と。三ツ矢サイダーとかのほうが相性が良いかもね。ちなみにファンタグレープは、糖度9度でした。スイカより甘くないのですね。意外。

熊本県産『べにこだま』、糖度は12.5度、可食率は74.2%でした。皮が薄いので可食率は大玉スイカよりスコアがよいと思います。

「スイカはやっぱり夏に食べたいけど、このスイカも美味しい!」と合格点をもらいました。残りの家族にも食べてもらいましたが、夏でないのにこんなに美味しいスイカが食べられるなんて、楽しいね。ということでした。

スイカで、愛が取り戻せた、かな。

次回KILOのブログは5月14日です。

 

追伸

閉園が決まっているらしい、としまえんの釣り堀に行きました。マスク、人との間隔をばっちり開けて、配慮に配慮を重ねて。今回は、生イカをえさにして、3時間で8匹つれました。

えさはイクラかブドウ虫と思っていたのですが、生イカ。これが釣れるんです。いつもしているルアー釣りとはちがって、浮きの挙動に一喜一憂して、親子ペア竿一本で充分たのしめました。家に持ち帰り、保存するために捌きました。
としまえんプールの目玉「ハイドロポリス」。今年の夏で最後だと聞いていたけど、ひょっとしてこのまま取り壊されるのかも。
としまえんプールに鱒を放流している。夏を演出しているのが、逆に寂しさを引き立てている。この光景も、今で最後になりそうだ。
参考URL:としまえんフィッシングエリア https://www.t-fishingarea.com/regulation/

 

追伸2

4月4日(土)17時ごろの秋葉原。万世書房のおばちゃんが心配になって、受注と一緒に訪問。この時間は、買い物のお客さんで賑わっているはずなのだが。観光客は本当に数えるほど。
4月9日(木)19時半ごろの秋葉原。役所へ提出しなければならない書類をプリントしようとしたら、インク切れ。慌てて家から一番近い電気街へ。この閑散とした風景、いつまで続くのだろうか。

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