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新品種発表会

フラワートライアルジャパン2023秋  (株)ハクサン展示会リポート

公開日:2024.1.5

スペシャルトピック

今回は、海外メーカーがハクサンの会場に出展した。そのなかから、スクネベルト社(オランダ)とモレル社(フランス)の2社より独自性のあふれるシクラメンのおすすめ品種を紹介。うち2商品は「フラワートライアルジャパン2023秋」開催後に発表された、来場者によるオンライン投票による初のコンテスト「フラワートライアルアワード」(毎年度開催されていた「フラワートライアル大賞」より名称を変更)の植物部門を受賞した。受賞商品は来年のトレンド指針を左右するとされており、業界の注目度が高まっている品種と言えるだろう。

フラワートライアルアワード
植物部門 Gold賞受賞

シクラメン
イリュージア ピンクラテ(スクネベルト社)

オランダのスクネベルト社からは、世界初公開の新品種シクラメン「イリュージア ピンクラテ」が登場。花弁が上に向いて咲く非常に珍しいタイプで、突起状になる内側の花弁も特長。2024年秋より本格販売予定。

この日はオランダから来日中のエリアマネージャー・フーブさんがブースで控えており、お話を伺えた。

「トータル8~10年という長い年月とコストをかけて開発したのが「イリュージア」です。ユニークで特別なものを世界に先駆けて日本で初公開しました。花姿はユニークなのですが、栽培方法は通常のシクラメンと同じです」(フーブさん)

フーブさん(左)とハクサンの後迫さん。

咲きはじめはチューリップのような花姿で、徐々に上向きに咲いていくため、咲きはじめから満開まで多彩な表情を楽しめる。花持ちが非常に良く、連続開花性に優れ、まるでブーケのような豪華な印象を与える。

上に向いて花が咲く特長から、水やりの水分が溜まって枯れてしまうのではいう心配の声をよく聞くが問題はない。色は現在、このピンクラテ1色のみとなっている。

シクラメン イリュージア「ピンクラテ」。
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