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種苗審査会

第65回東京都野菜・花き種苗改善審査会 「露地ペチュニアの部」開催

公開日:2023.8.25

2023年6月27日、東京都農林総合研究センター立川本場高台圃場にて、東京都種苗会主催、第65回野菜・花き種苗改善審査会「露地ペチュニア」の部が開催された。出品された15品種(参考品種含む)について、生育状況、草姿、花の状態などの審査が行われた。

栽培概要

栽培・定植:2023年4月5日に10a当たり、バーク堆肥(商品名:みのり堆肥)=2 t、苦土カル=150kg、緩効性肥料12-12-12=100kg、化成肥料8-8-8=50kg、苦土重焼リン0-35-0=50kgをあらかじめ施用した。追肥は行わなかった。4月27日に、各社から送られてきたポリポット苗を露地圃場へ定植した(2連制)。栽植間隔は、株間30cm,条間30cm(ベッド1・2m×0・9m、通路1m、区間50cm)で,各区12株とした。
灌水方法:定植時にハスロによる上部灌水を行い,それ以降は天水のみとした。
病害虫防除:5月2日サンヨール乳剤 ×500・ディアナSC×2500、5月12日フルピカFL×2000・アドマイヤーFL×2000、6月14日ダコニール1000×1000。
留意事項:①5月17日から傷んでいる花と萎凋・枯死した花に対して,適宜摘み取りを行い、最終を審査1週間前の6月20日とした。ただし、審査前日の6月26日には、萎凋・枯死が目立つものだけ摘み取った。
②6月20日より、簡易的な雨除けを設置した。

天候概要

5月:定植した5月は高気圧と低気圧や前線が交互に通過し天気は数日の周期で変化した。期間の初めは低気圧や前線の影響で大雨の日もあったが、東京の月平均気温と月間日照時間はともに平年並、月降水量は多くなった。
6月上旬:この期間の天気は、前線や湿った空気の影響で雨や曇りの日が多く、特に1日から3日は前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み大雨となった。なお、関東甲信地方では6月8日ごろ梅雨入りしたと見られる。東京の旬平均気温は高く、旬間日照時間は少なく、旬降水量はかなり多くなった。
6月中旬:この期間の天気は、前半は前線や湿った空気の影響で雨や曇りの日が多くなったが、後半は高気圧に覆われて晴れの日が多くなった。東京の旬平均気温は高く、旬間日照時間は多く、旬降水量は少なくなった。

生育の概要

搬入時の苗の生育ステージにはバラつきがあり,一部開花している苗も見受けられたが,定植後の生育は良好であった。その後は、例年より高い気温と多い降水によって生育は進み、やや過繁茂の状態となったが、概ね順調であった。
1区1番および2区5番に強風と降雨による株の傷みがみられたが、傷んだ株は枯死しなかったため、そのままとした。

(次ページ:審査講評)

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