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神の島でレモンを作ろう

公開日:2024.4.17

愛媛県今治市 (株)しまなみ楽農研究所

使用農薬5割減。愛媛県の特別栽培農産物の認証を受けた「神の島レモン」。

「神の島」で生まれるレモン

瀬戸内海に浮かぶ大三島(おおみしま)は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」に位置する6つの島で最も大きく、人口は約5,000人。古くから天照大神の兄神にあたる「大山積神」を祀った「大山祇(おおやまずみ)神社」が鎮座する「神の島」として知られ、風が少なく温暖な気候を利用して、カンキツ類の栽培が行われています。

㈱しまなみ楽農研究所は、ここに2020年に設立された新しい会社ですが、大三島のレモンを「神の島レモン」と名付け全国へ向けて販売。地元愛媛県内はもとより、東京の高級スーパーで販売するほか、その果汁を生かしたオリジナルの加工品の製造・販売も手がけています。

島外からやってきて「神の島レモン」を立ち上げた菊地さん。

「神の島レモン」は、内子町で農産物の加工・販売を手がけていた㈱楽農研究所代表の菊地義一さんが大三島を訪れ、現地でカンキツを栽培していた越智正男さん(67歳)に、「僕に島のレモンを販売させてください」と声をかけたのがはじまりでした。

島外からやってきた菊地さんによれば、
大山祇おおやまづみ神社のあるこの島は、昔からずっと『神の島』と呼ばれていて、昭和50年代まで島の8割をカンキツ畑が占める美しい島でした。ところが価格の低迷や高齢化で、耕作放棄地が目立つようになってきた。荒れた畑でレモンを作って、島全体を盛り上げていきたい」

そんな菊地さんの呼びかけに共鳴した農家の人たちは「しまなみレモン作ろう会」を結成。約100名のメンバーがいます。

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