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新品種発表会

トキタ種苗大利根研究農場オープンデー2023

公開日:2024.1.8 更新日: 2023.12.22

白ナス「とろ〜り旨(うま)なす

艶のある白い肌の実は見た目も美しく、多くの注目を集めていた。

つやつやとした白く大きな長卵形の実がインパクトのある「とろ〜り旨なす」。「揚げてトルコ」から改名した白ナスだ。果重250〜300g、長さ16〜20㎝が収穫サイズという、大きめの品種。その特長はなんと言っても、加熱することで得られる、とろけるような食感だ。果皮は通常の白ナスよりもやわらかで、果肉は緻密できめ細かい。担当曰く、「唐揚げは絶品」と太鼓判を押す。皮をむいた一口大の「とろ〜り旨なす」にフリッターの生地をまとわせて食用油で揚げる。すると外はカリカリで、なかはクリームコロッケのようなねっとりとしたとろける食感が味わえるという。

栽培方法は、一番花を摘み取った後に主枝2~3本で仕立てる。おすすめは支柱2本で仕立てる主枝3本仕立て。主枝にする3本を選んだら主枝に着果させ、着果節以下に発生する弱い脇芽と花は利用せずに切除する。こうすることで株の中心部にも風や光が入りやすくなる。

二本立てにした様子。

白色というナスには珍しい見た目はもちろんのこと、肉質のやわらかな果肉を生かした食べ方を含めて、ナスの可能性を広げてくれそうな品種だ。

オープンデーでは他にも長さが20㎝程になる細長い「ペンなす」も紹介されていた。こちらは台湾などでよく食べられているナスを改良したもの。細長いので輪切りで使えるため下ごしらえも楽で、とくに炒め物がおいしいとのこと。花がたくさんつくので収穫量も多いのが特長。トキタ種苗では、世界のナスの国産化にも力を入れている。

細長い姿の「ペンなす」。連なるように枝にたくさん成っていた。
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