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【関東 切り花】ストック

公開日:2024.3.19

ストックの定番色といえば、白やピンクである。大田花きの取引実績から2022年度ストック色別シェアを見ると、白、ピンク、紫(ラベンダー色も含む)の3色で8割以上のシェアを占める。ピンクやラベンダーのパステルカラーは春を迎える時期にも仏花にも使用しやすい。

一方、最近はトレンド感あるブラウンカラーの品種の人気が高まっている。シックでおしゃれな色であり、仏花以外にも使われるシーンが広がっているからだ。

その証拠に色別シェアはまだ低いものの、取扱本数は増加傾向にある。茶色の色コードを設定し、統計を取りはじめた2016年度と2022年度を比較すると、7年間で約15倍伸びていた。また、その年のトレンドを反映した花を表彰する「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA」(注)の2023年特別賞では、開催19年目にして初めてストックの「ヴィンテージブラウン」が受賞した。とくに評価された点がその色である。この品種の赤ワインのようなくすみブラウンはストックのイメージを変えたのだ。

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