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中国梨花粉輸入禁止 今こそ、ネパールナシの花粉を

公開日:2023.11.17

3月に採った花粉を生で受粉

川島さんは、ネパール由来の花粉樹を「ネパールミノル」と命名。しかも、「ネパールナシの花粉樹は、A、B、Cの3タイプある」のです。

左からネパールミノルA、B、Cの果実。

ネパールミノルA

・ 川島さんが初めてネパールを訪れた時、山道で出会った野生のヤマナシ。
・ 3月15日頃に開花。葯が開くのが遅いので、花粉を飛散させることなく採取でき、4月に開花する「稲城」や「新高」に生の状態で受粉できる。

3月中旬にもっとも早く花が咲く「ネパールミノルA」(2023年10月23日撮影)。

 

ネパールミノルB

・ 川島さんが2度目にネパールを訪れた時に見つけた、Aとはタイプの異なる野生種で、秋には小ぶりの果実をつける。
・ 花粉樹Aより1週間程度遅く開花。花芽がよく付き、葯の量が多い。

「ネパールミノルB」は、小ぶりな果実をつける(2023年10月23日撮影)。

ネパールミノルC

・ 川島さんがかつて花粉樹として育てていた「ヤーリー(鴨梨)」に「A」の花粉を交配。その果実から70〜100個の種子を採り、実生で栽培。10年かけて育て上げ、選抜した。
・ 「B」よりも3〜5日遅く開花。花と葯が大きく、たくさん花粉が採れる。
・ 果皮が黄色く、洋ナシに近い食感も。香りが高い。

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