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【関西 野菜】シュンギク

公開日:2024.3.27

サクラの花も種類によっては早咲きや遅咲きなどあるが、少しずれるくらいで基本的には春に咲くものだ。しかしキクの花は秋以外に咲く種類も多く、なかには真逆の季節に咲く種類もある。そんな春に花を咲かせるキクのなかで野菜として利用されているのがシュンギクだ。

文字通り、春の菊と書いてシュンギクと読むが、食べるのは花ではなく葉の部分なので、旬は花が咲く前、つまり冬ということになる。

大阪市東部市場に入荷されるシュンギクの月ごとの入荷量を見てみると、やはり秋から冬にかけて入荷量が多い。

用途としても冬場のすき焼きや鍋料理に利用されるイメージが強いと思うが、実は関東と関西ではシュンギクの種類はまったく異なるのだ。

関東では「切り込み小葉」と呼ばれる、葉が細くて軸もやや硬めで、収穫は新しく生えてきた新葉の茎の根元を刈り取るようにするのが一般的のようだが、関西では幅が広くてやわらかい葉が特徴で、収穫は株ごと抜き取る「株張中葉」と呼ばれるものが一般的だ。

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